おすすめにちらちらと出てきてこれも何かの縁かと思い観てみました。
1話を見て引き込まれ5話まであっという間でした。
少し長い映画を見ているような
主人公が報われる形で終わってよかったです。
所々それはそうなるかしら？と疑問に思う部分もありましたがそんな疑問がどうでも良くなるくらい見応えのある作品でした。
絵画、画壇がメインのお話でしたので作中の衣装や小物の色使いがその時の役者たちの心情とリンクしているように見られてとても面白かったです。
菜穂の根っこの部分は母の血がしっかりと入った京都の女性でした。
淑やかであり気品がある、だけれどとても力強く逞しい。
菜穂の審美眼
樹の画家としての才能
全て受け継がれていっていましたね。
樹のアトリエで息絶える照山のシーンが人間失格のワンシーンを彷彿とさせますね。
最近の映像作品は理解しやすくするためか作中の表現や人物の心情、人間の機微さえもナレーション等で説明されることが増えてきた気がします。
こちらのドラマはそういうものはなく人物の表情や仕草、自然の音、色使い等で観ている者の思いに任せて汲み取れるように出来ているように感じました。
まるで絵画をみて自由に思いを巡らせている時のように。
このドラマに出会えて良かったです。
これも何かのご縁ですね。
