力作。時代劇好きとしては、よくやってくれたと素直に嬉しい作品。日本からのスタッフもかなり関わったらしいし、美術や衣装も頑張ってる。よく見ると少し違和感のある部分もあるけど、色味や重厚感、汚れ方等がとても良い。その辺りは流石というか、予算をちゃんとかけてる。
時代劇はお金も手間もかかる。そのせいかどうか、段々と作品が減っている気がして、寂しいなと思ってたところにこの作品である。海外ドラマでここまでやれるのは、正直驚いた。しかも世界的にも評判が良いし、成功してるのが良い。もちろん、やや空想時代劇なのだけど原作があるというのもあるし、日本の時代劇だってよくよく考えればファンタジックなものは多いし。本作について言えば、気になる箇所は諸々あるものの、トータルの説得力はあったように思う。脚本はわかり難い所もあったけど、まあ役者陣は頑張ってた。真田広之は当然として、アンナ・サワイは良かった。藤様の穂志もえかも素敵。浅野忠信、西岡徳馬の存在も大きい。
こうした形で、時代劇コンテンツの楽しさが世界に知られるのは嬉しいし、今後も作られて欲しいなと思う。もちろん、日本でも負けずに良いもの作って欲しい。
