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SHOGUN 将軍のwoodyのレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
4.8
シーズン2&3制作決定してるやん!

このドラマはこれまで見てきた中で一番見応えがある作品だった。
戦国時代の日本をハリウッドがどんな風に表現するのか、えせ日本にならないか期待と心配があったけど、そんな期待を大きく上回る出来だった。
ハリウッドの力と言うべきか、おそらく100億円レベルになる予算をふんだんに使って細部まで日本を表現していた。

海外の制作にも関わらず、詩や茶道の日本人以外には伝わりにくいかもしれない日本文化が要所にあって、かつ日本語の割合も多くほんとに不自然さがなかった。さすが真田広之さん自身が制作に携わっているだけある。大河ドラマみたいなふわふわした武士ではなかったのが好感度爆上がり。

各話の終わり方が非常に良く、話ごとのつながりが秀逸で毎週見終わるとドキドキしていた。
戦の描写は少なかったが、主人公が外国人ということもあり、登場人物が心の奥に秘める思惑、情熱、使命を言動から読み取るのがとても面白かった。

戦国時代ということで”死”の描写が多いけど、日本人の死生観と武士道的な精神が上手く合わさっていて、物語にめちゃくちゃ引き込まれた。
だからこそ海外でも受けているのだと思う。
あと全体を通して女性にもフォーカスが当てられ、武士だけではない女性の芯の強さとか、武士と対等に立ち向かう覚悟の強さが表現されていてかっこよかった。本当に全員が欠かせない役割を担っていた。

最終話の終わり方はちょっと納得のいかない部分もあったが、物語から「死んだ者はその後がどうなるか全く知ることなく、ただ使命を全うするだけ」ということを踏まえると、多くを語らないこともそれはそれで味が出ているというか奥行きが感じられた。

総じて、登場人物も個性的で魅力的だし、脚本も飽きがなく綿密だし、日本文化も繊細かつ物語の核として描かれているし、本当に文句の付け所がないドラマだった。
海外メディアの評価も軒並み高く、日本人・外国人双方から高評価なのは非常にすばらしいことだと思う。

追加で2シーズン分の制作が決定したということで、本当に嬉しい!
真田広之さんや制作チームも続投で、今夏から脚本が始まるらしくめちゃくちゃ期待してしまう。
シーズン1からどのようにつなげるのか、キャストがどうなるのかなど気になることがありすぎる!

このためにDisney+に入っても後悔はしないであろう傑作です!
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