たいよーさん

お耳に合いましたら。のたいよーさんのレビュー・感想・評価

お耳に合いましたら。(2021年製作のドラマ)
5.0
終わってしまった〜!終わらせたくなくて今日の今日まで引っ張ってたけど、最終回もしんみりする感じじゃなくて良かった、、


人間、大体の人は好きな事や趣味があって、それを広く発信しては共有できる時代になった。そんな「好き!」を声に乗せて発信するポッドキャストを使い、誰にでも開かれたチェーン店の飯「チェンメシ」を発信する話。なんと言うか、そこにある景色にご飯があるだけで華やかになるような魅力がある。そして、その周りにはいつだって幸せがあるのだと感じる。

「そういう季節だったんだよ」と親友の亜里沙が言っていたように、人生で仲良くなった人と行動するのは、実は人生の少しだったりする。だから、その出会いは眩しくて、今は楽しくて、別れは寂しくて、、でも、その一瞬が青春だったりする訳で。そういう引き出しの元で味を出せる松本壮史監督を始めとしたスタッフ陣の旨さ。ユーモラスで温かいキャラが面白さを底上げしている。

人の出会いの真ん中に、いつもチェンメシ。深夜にリアタイしたことはないが、画面から漂う香りにもうお腹が鳴る鳴る!凄く食べ物に対してのこだわりと魅力が言葉に乗っているので、見ていて食べたくなる。共有したくなる。そんな魅力を持っている。

そんな作品の主役は伊藤万理華。『サマーフィルムにのって』を昨年の東京国際映画祭で観てから彼女のトリコなのだが、やっぱり表現が豊か。ダンスにも現れているように、役の喜怒哀楽を纏う表現力が作品を支える。井桁弘恵も鈴木仁も安定感があったからこそ、3人バラバラになることがどれだけ辛かったか…。それぞれのバランスも魅力的だった。


またやらないかなー。12話あっても足りないくらい。それほど楽しくて仕方なかった。続編待ってます。照
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