YANAREN

お耳に合いましたら。のYANARENのネタバレレビュー・内容・結末

お耳に合いましたら。(2021年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

伊藤万理華さんを今作で初めて知った。
元乃木坂46メンバーだそうだが、凄い演技力で1発でファンになってしまった。コロコロ変わる表情や仕草の細部に至るまでが「高村美園」という感じで、まあハマり役だったといえばそうなのかもしれないが、彼女の演じる他の作品も観たいと思った。というか観る。

お話自体もとても好み。
ひょんなことからポッドキャストを始めた美園だったが、ポッドキャストは単に作品のテーマに過ぎず、毎話ごとに会社や身の回りの人間との関係に少しづつ変化が生じていくのが、美園の成長を美園の同僚達と共に見守っているように思えてほっこり。
マンボウやしろの脚本凄い。

大きなマイナスとしては、第9話で主人公美園や同僚達が一切出てこない、謎の回があるのだが、これは完全にスピンオフとして最終話の後とかにして欲しかった。何かしら事情があったのかもしれないけども。9話のキャスト自体は好きな人達だっただけに、なんか残念。
あと、第11話はラジオレジェンド(第9話以外毎話登場)としていとうせいこうが出演するのだが、いとうせいこうも好きなのだが、無理にラップバトルみたいな演出を挟んだのは寒かった。転職を決めた亜里沙と主人公がぶつかり合うシリアスな局面で、あえてそのような演出をしてシリアスさを抑える工夫だったのかもしれないが、結果としていとうせいこうを巻き込んでHIPHOPを馬鹿にしているようにもとれてしまったのは残念に思う。

上記のような個人的に残念に思った点はあるが、それでも圧倒的に好きな部類のドラマだった。4話目くらいで、エンディングの伊藤万理華さんのダンスが毎回異なる(場所と、振り付けの一部)ことに気づいてその後はエンディングをすごく熱心に見るようになった。
エンディング曲そのものも好き。
続編を観たいが、難しいのかなあ。
美園のような、天真爛漫な人が身の回りに1人いるかいないかで人生って大きく変わると思う。
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