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ダブル・ファンタジーのYのレビュー・感想・評価

ダブル・ファンタジー(2018年製作のドラマ)
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評判は微妙みたいだけど、個人的にかなり面白く感じた(原作未読だからかも)。
扱っているテーマが3つあり、それぞれで小説一本かける大テーマだから、重いなと感じた。


①ボーボワール「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」
この言葉はジェンダー問題で、女性への社会的圧力を問題提起した言葉。
本作では「働く女性主人公とそれを支える専業主夫」という形で表現。
離婚が進む中で、主夫が「好きで主夫やっているのではない!」と激怒するも、最後は「好きにしていいから、一緒にいて」。
この角度で風刺した作品が初めてで、心に来た。


②スタンダール「情熱恋愛」「趣味恋愛」「肉体恋愛」「虚栄恋愛」
情熱恋愛とそれ以外の線引きは「与える/与えられる」
虚栄恋愛とそれ以外の線引きは「社会/自己」

登場人物全員がそれなりにいってるんだけど、
主人公の母の虚栄恋愛ぶりが一番(特に母親が我が子に虚栄を見るのは生物学的にぶっ飛んでる)。


③シェイクスピア「この世は舞台、人はみな役者だ」
脱役者、脱ファンタジーしてまいりたいと思う。(SNSと日記論)
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