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宮本から君へのtommyのネタバレレビュー・内容・結末

宮本から君へ(2018年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

宮本に思いっきり自分を重ねて、そして観ていて一緒に成長する気持ちになるそんなドラマでした。なんとなくボーイズオンザラン思い出した。なんとなくだけど。


意中の女性がフラれた傷心を癒すために自分のところに都合よく逃げ込んで来るのを嬉しい反面よくないと思うこと。わかる!
でも、関係性を壊したくないがために受け入れてしまう気持ち。わかりすぎる!現状維持の精神

宮本は確たる信念があるけど自信のなさゆえに、それを果たすことはできない。
やらない理由を探して、これもどーいうわけか無限に即座に見つかっちゃうんだけども、何もアクションを起こさぬままだし現状は変わらぬまま。そんな自分を危惧してる。でも、そう不安がる気持ちは上っ面だけ。なぜなら、心のどこかで自分を悲劇のヒロインと勘違いして、あるいはカッコいいと思っているから。このことに宮本はなやみ、もがき、暴食する(カップラーメンめっちゃうまそうに見える)。心配や不安が全部他人でなく自分にしか向けられていないということに自己嫌悪する。


最終回までに仕事・恋愛には大きな変化は見られないし、むしろ厳しい状況になる。それでも、宮本の心境は劇的に変わっていて、それどころか周りの人間にも影響を与えている。極め付けは、やらない理由を探してた時の亡霊、甲田との決別は宮本の心の成長を印象づけるシーン。すごく感動した!

エンディングの革命もドラマの内容にマッチしてて素晴らしい。

居酒屋だけの意気込みじゃゴミだ!
お前も本当は気づいてるんだ!
シラフじゃ語れぬ夢は惨めだ!
tommy

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