２０１６年。マッシモがＣＥＯに就任してから４年、ＮＹＬは中国の資本を受け入れトレーディング部長に中国人のジーが就任していた。マッシモは利益が目標を下回ったことを理由に上層部から旧知の仲間カリムのリストラを迫られ、ＥＵ離脱を決める国民投票に乗じて賭けに出ることに。一方、オリヴァーは自動車会社のエラムス社に目をつける。そんな折、ＮＹＬを去ったドミニクがマッシモの前に突然現れ…。

マッシモは、カリムはある追跡アプリについて知りすぎたため中国人に殺されたとドミニクから聞かされる。彼はオリヴァーとともにカリムの死について調べ始めるが、携帯に送られたメッセージの意味も日誌に残された単語の意味も分からない。そこへ、カリムの相談に乗っていたという人物がマッシモに面会を求めて連絡をしてくる。一方、オリヴァーが進めるエラムス社の買収計画が急遽とん挫する事態になり…。

ジーとの関係を深めるマッシモ。ジーと部下のエレノアはＳＮＳアプリを運営するフレームスター社の買収計画を進めていたが、マッシモは背後に潜む中国政府の狙いを危惧し秘密裏に妨害を図る。そんな中、ジーのトレーディング部長就任により昇進を逃していたオリヴァーはマッシモに転職の報告をする。同じ頃、ドミニクは自身が設立した投資銀行ＭＡＩに招き入れたナディヤにＳＮＳ企業数社の分析を頼み…

国民投票の夜にカリムと接触していたダミアンが行方不明と知り、中国への不信感を募らせるマッシモ。彼はＭＡＩのＣＥＯに就任することになり、エレノアとオリヴァーを引き抜こうとする。一方、ＮＹＬでは新ＣＥＯが発表され、マッシモはＮＹＬとフレームスター社の獲得争いをすることに。一方、ドミニクはある原子力発電所の建設計画を中断させて中国人の大規模投資を阻止しようと、行動に出る…。

ウォーレンズ銀行の貸金庫から出てきたチャールズ・エドワーズがバスにひかれて死亡した。ドミニクは、ビットコインの生みの親サトシ・ナカモトの資産の秘密鍵をエドワーズが持っていたと考え、ナカモトとの接触を画策する。マッシモはナカモトの調査を頼まれ、その様子を見ていたナディヤが協力を申し出る。一方、ＮＹＬでは機密情報を流出したエレノアを刑事告訴することが決定され…。

車にはねられたマッシモは昏睡状態で入院している間に、カリムが残したＵＳＢメモリを何者かに奪われてしまう。仕事に復帰すると、ドミニクからイギリスのＢＴグループと中国のファーウェイ社の５Ｇ共同研究を阻止するよう指示される。マッシモは応じるふりをしつつ、５Ｇ市場で将来が見込めるスウェーデンのフラムテック社の人物に接触。一方、オリヴァーも投資先としてフラムテック社に目をつけ…。

金融の民主化を願うナディヤはドミニクの利己的なやり方に反発し、ＭＡＩを去る。マッシモは欧州に安全な５Ｇインフラを確立するため、フラムテック社とアイコア社の合併に向けて動く。一方、ＮＹＬでも５Ｇ関連企業の調査を進めており、ジーはマッシモより先にフラムテック社を獲得するよう命じられる。オリヴァーはある条件付きでＮＹＬでの昇進を打診されるが、ＭＡＩに転職したいとマッシモを頼り…。

２０２０年３月。マッシモは４年に渡る逃亡の末に出頭し、資金洗浄の罪を問う裁判により監視装置つきで保釈される。彼は欧米の経済を中国から守るためドミニクを取り込み、さらにジー、エレノアらと結託し、ＮＹＬに攻撃を仕掛ける。ＮＹＬに勤めるオリヴァーは看護師の妻ラトーヤと離婚したが、その後も彼女と連絡を取り合い育児に当たっていた。折しも新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大し…。