Hisa

AND JUST LIKE THAT.../セックス・アンド・ザ・シティ新章のHisaのレビュー・感想・評価

3.7
NYにて、現在6話目まで鑑賞。

サマンサが抜け、( サマンサ役のキムキャトラルと、他のキャストとの不仲は以前から公然の事実で、彼女はもうSATCには2度とでないと言ってるので、しょうがないなあ) 3人になった50代のキャリー、ミランダ、シャーロット。最初の3人の会話は、かつてのシリーズを思わせる
ぬるい会話からスタート、、と思いきや。
ラストで驚愕。

2話、3話とすすむうち、コロナ時代の新らしいライフスタイルや、また、文化的なダイバーシティ、ノンバイナリーと、2022年どまんなかの話題が次々でてくる。

今アメリカでは、子供が、自分の性別を変えたり、それに伴い名前を変える権利が認められている。
ひらたくいえば、昨日までのまさこちゃんがマサオくんになったりする。
親が反対しても、カウンセラーや教師は、本人に意思を尊重する方向。

男でも女でもない、ノンバイナリー。
今アメリカのフィルムオーディションには、ノンバイナリー俳優が一番募集があるかもしれない。

今回のシリーズでは、キャリーをとりまく人たちも、さらに魅力的で、多様性にとんでいる。ニューヨーク在住なので、まさに今を切り取っていると感じる。

思えば、かつてのSex and The City は、主要人物はほぼ白人ばかりだし、女が男より稼ぐとどうとか、いつSEXするかしないかとか、思えば古い価値観だったな。

ノンバイナリー、Aセクシュアル、ポリアモリー、古い頭の私には理解しがたいことはたくさんあるけれど、私にとって馴染みがないからというだけの理由で、全否定したくない。私たちは、変わっていく時代の中で生きているのだから。

そんなわけで、今も昔も、やはりこのシリーズは時代の最先端を行く。
変わってしまった時代と人生のなかで、ジタバタしながら、一生懸命生きるキャリーたちが、やはり愛おしいなと思うのです。

私も、かくありたい。
Hisa

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