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アンブレラ・アカデミー シーズン2のminnのレビュー・感想・評価

5.0
待ちに待ったシーズン2!もったいないのでちびちび観てたけど、やっぱり面白すぎた。なんで10話しかないのよ!

S1のラストで地球の危機を救うことはできなかったが、ファイブの能力でなんとか逃げのびた兄妹たち。しかし今度は60年代のダラスに転送され、バラバラになってしまう。そしてファイブは、世界が破滅する運命もまた自分たちを追いかけてきたことを知り、兄妹たちを集めて再度アポカリプスを阻止しようと試みる。

今回は、バラバラになってしまった7人が過去のダラスで何とか自分の居場所を見つけようとするのだが、それぞれの苦悩と人間ドラマがきちんと描かれていて面白い。特に長女のアリソンは、まだレストランなどが白人と黒人で分かれていた時代に転送されてしまったことで大変な日々を過ごすことになる。夫に本当の自分について打ち明けたとき「未来では黒人が大統領になってるんだから、もう差別はないんだろう」と言われて「まだ闘いは続いてるの……」と返すところでやるせなさを感じた。BLM運動が世界を席巻してまだそれほど経っていないので、タイムリーな話だと思った。

個人的にクラウスとベンのコンビが大好きなので、今回も二人が仲良く(?)しているところがたくさん見られて満足した。クラウスは問題児だけど、根本的なところでものすごく優しくて、人の悲しみに寄り添えるところが好き。そんなクラウスを何とか真っ当に歩ませようとするが、ゴーストであるがゆえにそれが難しいベンの歯痒さにも共感できた。ベンとヴァーニャのシーンはわんわん泣いてしまった……。

お父さんの衝撃的な正体とか、まさかのラストとか、早くシーズン3が観たくて仕方なくなる終わりかただった。どんな話になるかは想像もつかないが、またベンの姿が見られるのは嬉しいと思った。
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