日本で放映していないのが信じられないくらいの良策。とても丁寧に作られている感じが伝わってくる。
主人公がゲイのティーンドラマはたくさんあれど、本作は良い意味でこのジャンルのカラーが薄め。
基本的に子どもたちは全員良い子なので、ドラッグやいじめや性の乱れみたいなのはあまり見られず、この手のドラマにしては刺激は少なめかも。
それでもセクシャリティ以外の問題もごく自然に盛り込んでくるので違和感なく見られる。
各キャラの魅力がよく引き出されていて、登場人物全員好きになってしまうくらい。
Victorはゲイと自覚しながらも、成り行きで異性のミアと付き合ってしまうが、ミアの優しさや賢さに惚れ込んでなかなか離れられなくなる。
たぶん彼はバイセクシャルなんだろうけど、そこできっちり線を引くことはないのが興味深い。
また普通はストーリー上、父親が不倫をすることが多いが、本作は母が不倫したために引っ越ししたという設定。
とても現実的だし、それを受け入れられない子どもたちの気持ちも痛いくらい分かる。
Love, Simonのアナザーストーリーという設定のため、たまーにSimonが出てくるけど、そこは不要かなと。
