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コリアン・オデッセイ 花遊記/ファユギのpanのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最遊記をモチーフにしているとかで、何気なく見たんだけど面白かった!
イ・スンギ今まで記憶になかったし、身始めてからも変な髪型〜とか思ってたんだけどいつの間にかカッコよく見えていてびっくりしたわ。

妖怪御一行様は人間界で大会社経営してたり、芸能事務所経営してたり、スターだったりするんだけど孫悟空は一人プー太郎。
三蔵は幽霊が見える能力のある人間で、孫悟空には頭じゃなくて腕に緊箍児 を付けて「愛」(!)で拘束するのだなこれが。
三蔵を食べたら莫大な力を得られるらしく、彼女は妖怪や悪鬼に狙われまくるのだけど、そこは孫悟空がガッツリ守ってくれる。
孫悟空も三蔵が食べたい、でも緊箍児 のせいで三蔵を殺せないっちゅうジレンマの中泣きながら三蔵に「愛してる(サランへ)」と言いまくるのが面白くって〜!
まあ、あれだけサランへ言われ続ければ揺れるわなぁ(笑)
三蔵も次第に孫悟空へ気持ちが傾いていくんだけど「緊箍児 が外れたらお前を喰うから、その時は全力で俺から逃げろ」なんて言われるとストップかけるのも致し方なしなんよね。
ゾンビ役のイ・セヨンがかわいいわ、ゾンビが上手だわで『赤い袖先』を早く見たい熱がさらにヒートアップしてしまった。

見終わって感想を読み漁っていたら「反日」というワードがたくさん出てきて驚いた。
資産家が日帝統治時代に、日本軍に協力して天皇陛下から勲章を貰った親日である事を隠す・・・というエピソードがあって、現代韓国社会では知られてはならない汚点という描写を「親日だったらこんなに叩かれるんだ」「反日すぎて無理」という感想を散見。
いやいや「日本のドラマや料理が好きです」と日本を好意的に捉えている親日と、日帝時代の親日は混ぜたらキケンといういうか全然別ものやん。
三蔵が日本に旅行に行ったことがあるけど「つまらなかったわ」という場面も反日言われてたけど、あれ旅行がつまらんかったいうだけの話じゃないのかな。
その後、孫悟空が「俺と一緒に行こう、面白くしてやるから」みたいなセリフが続くし。

ラストはもう1話くらい欲しかったかも。
あそこで終わりは寂しすぎたので、脳内で妄想ラストを捏造。
冥界にもランクがあり、三蔵の役割を受けたチン・ソンミはニアリー天国的な所でのんびり暮らしていた。
ここには祖父母もいて家族は再会、現世の思い出話に花が咲く。
そこへ孫悟空があらゆる結界・警備をぶち壊して突破し、遂にチン・ソンミを迎えに来る。
家族に孫悟空を紹介するチン・ソンミ。
上級霊は生まれ変わりの時期を自分で決められる。
「私たちは現世に心残りがあるお前が心配だったけど、もう大丈夫のようだから旅立つよ」と家族は笑顔で来世へ。
二人は牛魔王達が待つ現世へと向かう。
「私、人間じゃなくなって良かったかも。だってあのままだったら年を取って数十年で死んじゃってたもの」
「お前ならどんな姿になっても綺麗だ。サランへ」
ちゃんちゃん♪

(パート2を作るなら・・・神仙や妖怪の霊がいる冥界もあって、そこで夏仙女や玉龍、アサニョ、プジャ(あ、彼女は人間だった、いやゾンビになったからこっち?)とも再会。霊を連れ出した罪で孫悟空が天界から罰を受けるが、彼を助ける為に孫悟空の片目を持ったチン・ソンミと仲間達が協力して・・ってので続けられるような・・・ははは(笑))
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