Kaji

海街チャチャチャのKajiのレビュー・感想・評価

海街チャチャチャ(2021年製作のドラマ)
3.2
小さなコミュニティの閉塞感をうまいこと料理して、ホームドラマみたいな雰囲気もある暖かいドラマでした。

シンミナ×キムソノ、素敵でした。
正直なところ、話したがらないことを「私はなんでも話せるから、話してくれないとヤダ」ってとことか、ん?っと思う恋愛観もありましたが、人と人が繋がりパーソナルスペースが大きくなっていく感じがあって、幸せになってねと思える仕上がり。
キムソノ、パクフンジョン監督の新作で復帰とのこと。楽しみにしてます。
スキャンダルを浴びていたけど対応は誠実だったし、俳優を辞めないで欲しかったので。

主体はホン班長とヘジンの恋愛ですが、街の人たちのエピソードもじっくり観れたし、なんせ恋愛だけじゃなく友達、幼馴染、親子、他者愛といろんなラヴがあって。しかも離婚をした夫婦がいたり、父子家庭があったり、大切な人を失った人と苦労も描いてくれていました。父母子供という形だけが家庭じゃないと作り手の配慮を感じました。
「毎日が遠足の前日みたいよ」。ってハルモニ。。。泣いた。

何より、どんなキツいことが起きても、波の音が聞こえたりして海辺というロケーションが大優勝。
いざこざや引っ掛かりがあっても、過ぎていく。
最終話の丘の上の船でのシーンが景色への賛辞でしたね。
「風が吹いても平気よ」って、素敵でした。

信じられないくらいうまい子役が3人もいてびっくりしたし、街の人たちのどこかのんびりして素朴な空気もよかった。


原作映画があるようで、是非観てみたいです
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