「真相は、愛で消える」というキャッチコピーは、正しくその通りだった。それぞれが誰かを想い、行動した結果が真相へと繋がっている。
真田家の人々は終始家族のために、後藤は会社のために、決して開けてはならないパンドラの箱を守り続けたが、宮崎の警察としての正義と一人の男としての梨央への愛情をもって紐解きはじめてしまった。
このドラマを観終わった今でも「どうか皆が、各々の場所で幸せでありますように」と願わずにはいられない。誰も悪くない、ただ2人の例外を除いて。
その例外である渡辺の父と息子には、最後の最後まで同情できず、許せなかった。父親としての子に対する愛情ではなく、それは盲信にしか見えなかった。彼等さえいなければ、と考えずにはいられなかった。