観終わった後にずーんと心が重くなり、なかなかこのドラマのことが頭から離れなさそうですが、観て良かったです。
軍隊でのDPと呼ばれる脱走兵を捕まえる部隊のお話。脱走兵達がそれぞれに事情を抱えていて、その人達を逮捕することに複雑な気持ちになりました。入隊しなければ人生が狂うことも無かったのではと思うと悲しい。先輩から後輩へのいじめの描写は、人が人として扱われない様子に言葉を失うほどでした。実際にドラマの舞台となっている2014年は、軍隊でのいじめに起因する死亡事件が問題になった年とのこと。このような社会問題に切り込み、問題提起を行う作品をエンタメとして作り上げられるのが流石だと思います。韓国は今も北朝鮮と休戦中だという事実を改めて実感させられました。
今作ではキラキラ封印の暗い表情のヘインくん、鋭い眼差しとかっこいいアクションが印象的でした！クギョファンはウヨンウの子供解放軍の時もそうだったけど、飄々としている自由人な役がとっても合う。彼にしか作れない雰囲気だなぁと思います。ヘインくん演じるジュノとのバディっぷりが良かった。
チョヒョンチョル(デルーナのサンチェス)は、段々と追い詰められて人が変わっていく演技がリアルで、観ているのが辛かった。。
シンスンホ(還魂の世子様)もまだ軍隊にも行っていないのに、あんなに威圧的で怖い先輩の役ができるなんてすごい…キムソンギュンとソンソックも良かった！ウヨンウの腹黒策士もちらっと出てました～。
最終話のタイトル『傍観者たち』の重みが凄くて…決して他人事とは思えなかった。
『何かしないと何も変わらない』という言葉の意味。脱走も人を傷つけることもいけないことだというのは確かだけど、そのような行動に至る背景を知り、変えていかなければならない。それは軍隊のことだけに限らず、私達の社会にも当てはまることだと思いました。
S2も配信予定とのことで、絶対観ようと思います！
