ぬ

となりのチカラのぬのレビュー・感想・評価

となりのチカラ(2022年製作のドラマ)
3.6
『過保護のカホコ』同様ほのぼのの皮を被ったヘビードラマ 

松潤は鼻の下がちょっと長めなのが特徴だと思うのだけど、その個性が存分に活かされる情けない感じの役 これはこれで適任だと思う

田中哲司のナレーションがうれしい


ご近所たちの事情としてシビアな社会問題を詰め込みつつ、同時にチカラ自身・中越家自身の問題を俯瞰でゴリゴリ見せてきて、ザ・遊川ドラマという感じ……

社会問題を自分の生活の中のものとして問うドラマを、他者を人として認識する必要性を訴えるドラマを、"近くに居る"ことの可能性(と不可能性)を訴えるドラマを、今のテレビで作りたい・作るべきだと思う製作陣の姿勢、支持したい

ただ、かなりご都合主義だったり不徹底なとこがあったりするし、賛同できないメッセージもあって、言いたい事は色々ある(とりあえず頼むから児相と警察には通報してくれ……繋ぐべき公助を疎かにしてはいけないです……自助も重要だが前提として何より公助を充実させるべきなので……公助の活用あっての自助じゃないとむしろどんどんこぼれおちる人は増加していくし分断も格差も拡大するよ……) 

いやそうだな……(4話の時点では)"公助を諦め自助を"というふうにもとれてしまう……すごく時代の流れ通りのものなのかもしれない………………それを言うなら何よりまず公助の充実を訴えるべきだろう……やっぱ発信者としてそこ諦めちゃだめだよ……きちんと公助の充実を訴えた上で自助の充実を提言しないと、社会の改善には寄与しないのではないか……?公助あっての自助じゃないとむしろどんどんこぼれおちる存在は増加していくし分断も格差も拡大するよ……これじゃ逆効果では……?うむ………………………

(あと「詰め込みゃあいいんか?」という気持ちもちょっとある)

でも作り手のこと嫌いにはなれないし………うう……………うう…………………………最終話までにこの点のフォローがあることを願う………………………………………
ぬ