たむ

マイネーム: 偽りと復讐のたむのレビュー・感想・評価

マイネーム: 偽りと復讐(2021年製作のドラマ)
4.5
韓国若手女優の中でも人気実力共に評価の高いハン・ソヒさんのドラマを観ようと短いシリーズをピックアップ。
復讐劇というぐらいしか前情報を入れないのも良かったのか、とてつもなく面白かったです。
ヤクザの娘、と呼ばれる高校生の主人公が、父親が殺され、父の親友という男たちの中に入り、修行をし、警察官となって敵を探すアクションサスペンスです。
警察官になって、恩人に情報を提供するなど『インファナル・アフェア』と近い展開がスリリングです。
様々なところに情が移って行ったり、それでも目標を再設定したり、阿修羅のごとく壮絶な復讐が行われます。

二重スパイや裏切り者、真犯人を探し出す過程の面白さは群を抜いています。
描写はヴァイオレンスアクション重視のため、なかなかドギツイものもありますが、これには驚きました。
『ジョン・ウィック』や『アトミック・ブロンド』に匹敵する表現です。
しかも長回しを基調としているので、ハン・ソヒさんがちゃんと動けないときまらないです。
度肝を抜くのが、それを演じきっていること。
肉体的にも精神的にも非常に辛い役どころをハン・ソヒさんが見事に演じています。
アクションの実力も凄まじいです。
アクションものとしての質の高さは、本作のテーマや題材をより深掘りします。

韓国ドラマシリーズは長いイメージがあり、良くも悪くも執拗な展開と描写がありますが、本作は全8話のスピード感。
『イカゲーム』も全8話だったかと思いますが、こういった短めから入るのもありです。
アクションやヴァイオレンス、潜入捜査ものが好きな方にはおすすめな一本ですね。
たむ

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