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恋せぬふたりのteaのレビュー・感想・評価

恋せぬふたり(2022年製作のドラマ)
4.2
《私の人生に何か言っていいのは私だけ。
私の幸せを決めるのは私だけ。》

「アロマンティック」と「アセクシャル」を学んだこのドラマ。

やっと今日最終話の録画を観れたのだが、ちょうどアカデミー賞授賞式の録画を観て、アリアナ・デボーズ(ウエストサイドストーリーのアニタ役((助演女優賞おめでとう😭🎉)))のスピーチに胸打たれたところだった。

「白いフォードの後部座席に乗った少女を想像してみてください」と語り出したアリアナは「彼女の目を見てください。アートを通して自分の強さと人生を見出した、有色人種のクィアであり、アフロラティーナ(アフリカ系ラテンアメリカ)の女性です。自分のアイデンティティーに疑問を感じたことのある方、自分はグレーゾーンにいるんだと感じている方へ、私は約束します。私たちに居場所はあります」と言った。

とても強くて、なんてかっこいいんだろうと思った。

「こうしなきゃという”普通“」に縛られる必要はない。
男の人が好きでも女の人が好きでも、誰も好きになれなくてもいい。結婚しなくてもいい。子供を産まなくてもいい。子供を産んだって離婚してもいい。別々に暮らしてもいい。その時したいことが違くてもいい。話し合って違うなってなったら別れればいい。
ベターよりもベストを探して生きる。
年越しそばも年越しうどんも、両方食べたっていいのだ。

とやかく口を出す必要も、難しく考える必要もない。
LGBTQだからどうこうとかもまた違うんだなって。「それがなに?人間でしょ?」って。

自信もってこう言える人間に私もなれてきたのは、マイノリティの偏見差別を取り上げる映画やドラマ、そして公にカミングアウトしてくれる勇気ある芸能人の方々、白人ばかりじゃねーか!とボイコットした黒人の俳優さんや多様性を認めていくアカデミー賞など時代を象徴するものの変化のおかげであり、まだまだ心無い言葉は多いと思うけど、呑気な私としては、”いい時代になってきたな!いい時代を作っていくぞ!“という気持ちだ。
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