黄推しバナナ

ファイトソングの黄推しバナナのレビュー・感想・評価

ファイトソング(2022年製作のドラマ)
4.0
⚠ドラマを見ていくうちに居ても立っても居られず今回はフライングします。
スコアは見終わってから後日つけます。



⚠そのシーズン分けで「スコア5.0〜1.0」の得点を付けていきます。

スコア5.0→全話鑑賞=絶賛オススメ!
スコア4.0→全話鑑賞=オススメ!
スコア3.0→全話鑑賞=まあまあオススメ!
スコア2.0→途中リタイア!
スコア1.0→1話リタイア!

映画のスコア付けとは少し違います。
ご了承下さい。

【2022年1月期ドラマ】


STAR TRAIN
作詞・作曲 : 中田ヤスタカ
歌 : Perfume

①手探りで夢を見る
何もないただ信じて
宇宙までが遠いほど
片道切符を求めて

Wow, wow,wow,wow
Wow, wow,wow,wow
Wow, wow,wow,wow
Wow, wow,wow,wow

②気付いてくれる人がいる
誰も見向きもしなくても
肩を組んで笑ってきた
僕らはきっと負けない

Wow, wow,wow,wow
Wow, wow,wow,wow

i don ' t want anything
いつだって今が
Wow 常にスタートライン
Music is everything
遥かなユニバース
Wow 走れ Star Train

③線路のない道をゆく
想像を超えて進みたい
歯車のように噛み合う
力は一人じゃ伝わらない

※繰り返し

まず6年前に発売されたこの曲から当時の感想を書きます。

メジャーデビューから15周年記念の作品。

Perfumeの歴史を知っているファンからしたら感慨深いものがあるし、考察すると超絶感動する歌詞内容と PV になっている。

①PVでは「あ〜ちゃん」からランタンを持って暗がりを1人で歌いながらの歩くシーンのパートで始まる。

【映像考察】
ダンスレッスンで「あ〜ちゃん」が「かしゆか」と出会ってその場で直ぐにお友達になったエピーソードがある。そこからPerfumeの歴史の一歩が始まる。実話エピソードを踏まえてのPVの初っ端は「あ〜ちゃん」から始まったのかと考え深い。さらに暗がりの中ランタン持って1人歩いているのは当時の心境や状況を意味していると思われる。

【作詞考察】
小学生が右も左も分からぬままスターの道を、ただ信じて前を向いて力強く進んで行く様に読み取れる。辛いレッスンもあっただろう…お母さんのお迎え、ふと見上げた夜空が不安を掻き立てる…本当に夢は叶うのか…そんな歌詞に思えてくる…考え深い。

②次に「あ〜ちゃん」「かしゆか」と合流し2人でランタンを持って暗がりを歩く。歌は「かしゆか」のパートに。16mmフィルムの映写機と三つの映画館用の椅子の場所へ。「のっち」が待っている。3人は椅子に座る。映写機が回りスクリーンに映像が投影される。

【映像考察】
アクターズスクール広島開校第1期生「あ〜ちゃん」と「かしゆか」は中級クラス(ダンスレベルでクラス分けされていた)で再び出会う。そこで「あ〜ちゃん」「かしゆか」と当時のクラスの知人と3人で“ぱふゅ〜む”を立ち上げる。PVで「かしゆか」のパートになる映像は考え深い。2000年の第24回ひろしまフラワーフェスティバル(FF)の会場で初のお披露目に当たるのだが、当時は全くの超絶無名で“ぱふゅ〜む”を目当てで見に来ていたとは考え難い。私もその1人だった。

【作詞考察】
“肩を組んで笑ってきた”
“僕らはきっと負けない”の歌詞一致団結感が伺える。インディーズ2枚目のシングルリリースイベント、広島のCDショップで行うため、冬の寒い時期にお母さん達とメンバーでビラ配りをしたが、集まったお客さんの人数は“ぱふゅ〜む”のメンバーより少なかった…
“気付いてくれる人がいる誰も見向きもしなくても”の歌詞に秘められている。実に考え深い。

③最後に「のっち」の歌のパート。3人は椅子から立ち上がり歩き出す光り輝くステージに。3人は各々向かい合って歌い出す。

【映像考察】
後にクラスの知人が脱退→上級クラスの「のっち」に「あ〜ちゃん」が声を掛け加入。今のPerfumeの形になる。ここで「のっち」のパートに入るのはPerfumeの原型になる順番の構成で考え深い。

【作詞考察】
❶「中田ヤスタカ」
“音"に信念を持ちこだわって来たが、インストルメンタル【instrumental】では売れないと会社から言われ、歌詞+歌い手+ダンスの導入を余儀なくせれた。後に“人々に届くツールとして必要であれば致し方ない”とコメントしている。

❷「MIKIKO」
アクターズスクール広島開校最初の講師陣の一人となる。Perfumeが東京に出て以降Perfumeがアミューズに嘆願して振り付けを希望。自分の限界を感じスキルの向上のため2006年から二年間米国ニューヨークに留学転居。苦労が耐えなかった。

➌「Perfume」
事務所の女子寮での強要による共同生活。広島弁→標準語に強要。グループ名表記「ぱふゅ〜む」→「Perfume」へ強要。アイドルソング→テクノへ強要。3人はかなり抵抗したらしいが力及ばず…イベントで木箱の上に立たされ歌わされた事も…台風が来るなか駐車場で歌わされた事も…スーパーのいこいの広場で歌わされた事も…

下済みは過酷で長かった…

線路のない道をゆくには困難の道が。
想像を超えて進みたくても後退の一途が待ち受けている。
全てのピースが揃ったとき歯車のように噛み合う。
そう、力は一人じゃ伝わらない。
実に考え深い。

広島から東京へ夢を追い求め上京する際の足になった電車がタイトルではなかろうかと思う。

夢を追い求め上京する電車=スタートレイン

初心を忘れない=スタートライン

「レ」と「ラ」の違いだが、まるでPerfumeの為にあった言葉のようにピースがハマる感じがする。
 
そんな長い下積みの苦労が絶えなかった Perfume だからこそ初心を忘れないと言う決意表明の歌に聞こえる。

そこが超絶エモい!

泣けるほどエモい!

結成(「ぱふゅ〜む」)から23年の重み!

23年の思い!



長文になってすみません…
ここからドラマの感想に入る。
※上記のような思いがあるので温かい目で見守ってください。

脚本 :
岡田惠和

演出 :
岡本伸吾
石井康晴
村尾嘉昭

出演者 :
清原果耶
間宮祥太朗
菊池風磨(Sexy Zone)
東啓介
藤原さくら
若林時英
窪塚愛流
莉子
栗山千明
橋本じゅん
戸次重幸
稲森いずみ

エンディング :
「Flow」
Perfume

冒頭から33分後にある、ロック調にアレンジされた、「スタートライン(STAR TRAIN)」が小バカにされた感じがして

本当に、
本当に、
本当に、
憤りを感じた!

不愉快に思えた!

※ドラマの高評価の方は特に、上記の文章読んでくださいね。

1時間3分後のピアノバージョンも“怒りを抱えている”バーサク状態(狂戦士化)だったので心が揺さぶられるどころの話では無かった…
怒りが上回っていた…

本当に、
本当に、
本当に、
憤りを感じていた…

第一話で止めようかと思ったが、

BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜(2017年)
セトウツミ(2017年)
99.9-刑事専門弁護士- SEASON II (2018年)
俺の話は長い(2019年)

と良い演技するなぁと思って見ていた「清原果耶」が魅力的でもう少し見る事にした。

第二話、第三話、第四話と見るうちに、脚本も演出も本当に丁寧に誠実に作って行こうとする意気込みが“画”から滲み出ているのを感じた。

スローな物語の進み具合がまるで、

母親の死別、父親の失踪、児童養護施設「あさひ学園」で育ち、交通事故で選手の夢を絶たれ、聴神経腫瘍を患って、スポーツ推薦で進学した大学も中退、無気力な日々を送っている、木皿花枝(清原果耶)。

「スタートライン」以降ヒット作を生み出せず一発屋、レーベルからは2ヶ月で結果を出さなければ契約を打ち切り、一話冒頭でのマンション屋上からの自殺未遂(手を叩いてコンクリートに落ちたときの衝撃音を確認している演出)の芦田春樹(間宮祥太朗)。

二人の不幸と苦労のどん底を、徐々に傷が治るように再生していく様を物語っているように思える。

私の23年の凝り固まったコリも徐々にほぐれていった。まるでこの物語、Perfumeの苦労と挫折と失望と成功をベースにして作られているのかと錯覚してしまう。

恥ずかしながら第一話から見直したところ、1時間3分後のピアノバージョンで大号泣してしまった…

Perfumeの苦労と挫折と失望と成功を重ね合わしてしまった…

我ながら恥ずかしい…

あと周りのキャラ達も丁寧に描いているため魅力的に映っている。

特に、萩原凛(藤原さくら)には驚いた。歌のときも良い雰囲気を出しているが、演技いけるのね。歌声の時と地声のときのギャップが凄い。

萩原凛(藤原さくら)→夏川慎吾(菊池風磨(Sexy Zone))
伊達弓子(栗山千明)→烏丸薫(東啓介)
迫智也(戸次重幸)→磯辺直美(稲森いずみ)
今後の展開が気になるところだ。

物語は、少し誇張した偏見と苦労話は大袈裟なところはあるが気にならない程度だと思う。苦労と挫折と失望を味わったことが無い人は刺さらないでしょうね。逆にある人は超絶刺さりますね。

余談ですが、
Perfumeに憧れて、アミューズのオーディションに応募した「清原果耶」“ひょん"なことから共演とは俳優やってて良かったね。

3/20
最終話鑑賞

余談ですが、「清原果耶」が撮影の待機時間にスタッフからのサプライズで、Perfumeの3人が花束を渡しに来た映像を見たのだが、Perfumeを見た途端に

清原果耶 : 「無理無理、泣きそう泣きそう」と言って感動して泣いてました。

“ひょん"なことからPerfumeにお会いして俳優やってて良かったね。
黄推しバナナ

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