ある日～真実のベールのyuko0925のネタバレレビュー・内容・結末

主役級の役者の演技が全員演技に見えない。本当にその人を生きているので見ていて息が苦しくなる。
最初の怯えてどうしたらいいのかわからないヒョンスから、拘置所でリンチに合い、警察と検察のどうしようもない不誠実ぶりに直面して変わらざるをえなかったヒョンスを演じるキムスヒョンが本当にすごくて、最終回は、無実が証明されてチャンチャンとはいかないんだよ、もうどうやったって前には戻れないんだよ、という絶望感がヒシヒシと伝わってきて、見てるこちらもすごく胸が痛い。法廷ものって冤罪が無罪になった場合、よかったーというトーンで終わることが多いけど、このドラマはそうではなくて冤罪はここまで人を変えてしまうという事を俳優の演技力で見せ切ったという感じ。
その重苦しいドラマの中で唯一の救いがシンジュンハン弁護士。カッコいいチャスンウォンの面影が全くなくて、もう本当に素晴らしかった。キムスヒョンもそうだけど、真の役者って必要最低限のセリフだけでいいんだ。
検察と警察の演技も本当に憎憎しいのが腹立ったけどよかった。