静かなる海のがらくた犬のネタバレレビュー・内容・結末

あまりの静けさと美しい無重力空間でのスローモーションを見ていると見入るどころか100%寝落ちしてしまうという私にとっては新手の睡眠導入SF作品。
豪華キャストで大好きなペ・ドゥナ씨の演技は素晴らしかったのだけれど色々と残念なところもあり期待し過ぎたかも。
ほぼ宇宙空間&宇宙基地内での展開なので狭い基地内を〈得体の知れない何か〉から逃げ回ったところで私が子供の頃に見た［エイリアン］のあのトラウマ級の恐怖には遠く及ばず。いや〈得体の知れない何かvs人〉ではなく〈人vs人〉諸々を描きたかったのだよ…だったとしてもこの尺使うならば単調な基地内の出来事だけではなく地球での回顧シーンも織り交ぜて個々の人物をもっと掘り下げて描いてもらわないとバックにある敵対していると思われる2つの組織や招集されたメンバー間の人間関係 個々の人物の人となりもよく分からないでしょ。極めつけは水吐くシーン。怖がりでホラー嫌いな私ですら顔の反対側にホース付けて水出してんでしょ？な〜んてC級ホラー並みに嘘っぽく見えてしまい怖いどころか萎えてしまったじゃないですか。
そんなこんなで淡々としたドラマ編成が故にアラが悪目立ちしたのなら無駄なシーンは潔くカットして内容もギュッと凝縮して映画として見せた方が良かったのかも。