MitsuhiroTani

不発弾 ~ブラックマネーを操る男~のMitsuhiroTaniのレビュー・感想・評価

4.7
東芝、オリンパス、クレディスイスなど、すぐ実名が浮かぶようなネタを散りばめた本作は、バブル狂想曲前夜から、今日に至るまでの平成経済暗黒史を、主人公の金曜コンサルタントを狂言回しとして分かりやすく語る一級エンターテイメントであり、そこはかとなく説得力のある演技が素晴らしい椎名桔平を、この金曜コンサルタントに据えたことが、成功要因といえる。
惜しむらくは、主要登場人物の、“その後”が読めないこと。
実話を軸としたストーリーが売りだけに、予見の当たり外れがはっきりする故、これを避けたいのは分かるが、作者やドラマスタッフには勇気を持って、結末を描いて欲しかったな。
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