夏

フランケンシュタインの恋の夏のネタバレレビュー・内容・結末

フランケンシュタインの恋(2017年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

共感性羞恥の者には非っ常〜にしんどくて、完走するまでに数ヶ月かかってしまった作品。
けれど、9話で彼が出てきた瞬間に「がんばって観てきてよかった…!」と一気に報われた気持ちに。ご褒美でした。9話と最終話は最高でした。救われました。

全話観終えてから1話に戻ると、実は張り巡らされていた伏線に驚くことばかり。
サキさんに自転車の乗り方を教えたのは呼六さん、研さんにそれを教えたのは津軽さん。
サキさんが呼六さんに言った「私がいるから大丈夫でしょう」を、1話で津軽さんも研さんに言っている。
血のつながり、遺伝子の不思議。すべてがつながっていて、津軽さんと研さんの結びつきの強さを裏づけるものばかり。

研さんはまわりにめぐまれ、人間を知り、自分を知り。あれはハッピーエンドだったのか否か。
永遠に死ぬことのできない彼は、津軽さん亡き後も想いを胸に生き続けてゆく。
せめて、呼六さんの言っていた「いつか、恩返しが得意になりたいです」が叶えられているのなら。
叶えられたよね。研さん。
彼の切ない生がしあわせなものでありますように。
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