hama

glee/グリー シーズン1のhamaのレビュー・感想・評価

glee/グリー シーズン1(2009年製作のドラマ)
3.8
名曲をガンガン歌うんだから、盛り上がるに決まってる。
色んな話が同時平行で進むのと、ハッとさせられる名言が多いところが良かった。
途中、歌の為に用意されたストーリーも多くて中だるみしたものの、普通に楽しめた。

個人的に一番好きなシーンはレイチェルとアナ雪でお馴染みのイディエメンゼルが演じるお母さんとのデュエット。
17年ぶりの親子の会話の末、楽しそうになって歌うporker faceには涙が出た。二人の味が出るアレンジも効いていて良かった。
(CDで1番ヘビロテしてるのはbohemian rhapsody)


この作品の魅力は「局所的な現実さ」だと思う。
例えばgleeの世界では、いじめがあるのが当たり前。
1,2話でいじめてる奴が酷い目にあうか改心して、いじめが無くなりハッピーエンド。とはならない。
他にも、綺麗事を言っときながら欲望に負ける人間の弱さや、ゲイのカートやレイチェルの嫌味な感じが抜けず、人はなかなか変わらないといった「現実さ」がしっかり描かれている。
なので、頑張っても肩身の狭い扱いは変わらない現実的な世界で自分を貫いていくみんなの姿勢には心を打たれた。

とはいえ、卵やジュースが投げられる生活を当たり前としてる世界観には引いた。
食べ物を投げるとこも含め、国民性の違いがよく分かる作品。
良い意味でも悪い意味でも。
hama

hama