死神をメインにした作品なので、コミカルなんだけど、死、それも自殺がテーマになっているので、エピソードとしては重い。
重いテーマをエンタメとして描き、感動だけで終わらせずにユーモアをふんだんに取り入れていたのは、とても良かった。4人のキャラクターが際立っていたのが成功の鍵だと思う。
子供っぽい下ネタや鼻をほじるって設定は好みではなかったけど、脚本は良かった。
ロウンが「恋慕」に続きのびのびとした演技で傷ついた人に寄り添う役、キム・ヒソンはピンクの髪とど派手なファションの死神チームのリーダーで、ユン・ジオンとペアっぽくなってる衣装も楽しみだった。死神が似合いすぎるイ・スヒョクは普段はクールなスーツ姿だけど韓服アクションはやっぱり魅力的だった。格好よすぎ。
犬の自殺を扱った回も印象的だったけど、戦争と暴力を扱った一連の回はすごかった。
朝鮮戦争での国家功労者がPTSDになり、過酷な老後を送っているエピソードがあって、その後、実際の日本軍「慰安婦」の方が受けたインタビュー動画を使って、この問題が取り上げられた。第14話では、戦争時の女性への性暴力と周囲からの二次加害を描いている。
どの回も被害者に対する韓国社会の冷たさや、被害者が差別される様子を取り上げているところがパワフル。
「日本人を悪者として書いてる」という感想もあるけれど、植民地支配をしていたのは事実だし、戦時性性暴力被害を受けた方の望む、日本政府からの公式な認定と謝罪は行なわれていない。
むしろ、ドラマでは、日本のしたことだけに焦点をあてるのではなく、少女像への落書きや、被害者への差別を取り上げていた。
