お湯

悪の心を読む者たちのお湯のレビュー・感想・評価

悪の心を読む者たち(2022年製作のドラマ)
4.2
実話を元に作られたドラマで、ちょいちょい当時の映像が映し出されるシーンもある

1990年から2000年初め頃にかけての話し


淡白に話が進んでいって全然くどくない
ダラダラした所が全くない!


韓国で初めて捜査にプロファイリングを導入し、犯罪心理分析の分野を切り開いた刑事のストーリーで、先駆者たちの苦労や葛藤が書かれていて興味深いドラマだった!


殺したいから殺す!と言った

犯人達の心を読んで事件解決しながらも
連続殺人事件の犯人と深く対話し、犯人になりきって現場に立ってみたり、怒りを抑えながら話を聞いて分析する....

そうしるうちにハヨンの精神や心も壊れて行っていまう過程のキム・ナムギルの演技が凄くて見応えあった!
悪の心を読みすぎて自分が悪になってしまわないかとハラハラしたけど、復活して良かった!
とにかく、このシーンはハヨンがかわいそうだった!


怪物と戦うものは
自分が怪物にならぬよつに気をつけるべきだと
怪物の深淵をのぞきこんでいると
深淵も君をのぞき込む
ニーチェ
乗り越えるべき悪や問題に立ち向かうことに没頭し過ぎると、いつしか我を失って、自分自身が悪い方向に影響されてしまう可能性がある

この言葉本当に染み渡った!まさにこれだった!

感情表現が豊かではないハヨンの溜めたものの爆発が苦しかった!


犯人が人を殺す時の気持ちや処理方法など話すシーンリアルすぎるし
笑いながら最高だった〜ハハッ
みたいな事言われたら寝れなくなるし、ご飯も食べたくないよ....

とにかく、犯人役の人の演技凄かった!
皆本当に流石すぎて、おぞましがった!

ハヨンの背負ってるものがデカすぎた.....

被害者の家族の人の言葉もあってまた戦おう!
と奮い立つハヨンにも涙でた!


初めは誰からも理解されてなかったプロファイリングの世界だったけど、努力が理解されて
暴力で自白を強要して冤罪を作り出した刑事も
意見を求めるようになってたの感動した!


怪物は生まれるのか作られるのか?
幼い頃の環境などによる影響だとすれば
同じような状況で育った人は全員が悪の心を持つことになるが決してそうとは言えない!
悪に生まれつく人がいるのか?
そうは思いたくないけど
悪の種を持って生まれたとしても
その種が芽吹かない世界になれば良い

って語ってるシーン感動だった!



ウジュにハヨンが語ってるシーンも心に残った!

夜道でランプを持つ目の見えない人に

“なぜランプを?”と尋ねた

“この明かりは
道行く人が転ばぬためだ”と

そんな気持ちでいのぞまないと
耐えられない仕事だ!

と言ってたの響いた!
ハヨンカッコよすぎ!


皆と悪の心を読み取る素敵なドラマだった!
お湯

お湯