ゆかてりーな

私の解放日誌のゆかてりーなのレビュー・感想・評価

私の解放日誌(2022年製作のドラマ)
5.0
12話まで鑑賞。
間違いなく名作。

このドラマを観ていると自分が幼い頃から感じている劣等感、閉塞感、妬み、怒りなどの感情や、なかなか消えない後悔や恥ずかしい記憶が呼び起こされ、古傷を抉られているようで胸が苦しくなるけれど、何故だか嫌悪感は湧きません。むしろそれらのモヤモヤが少しずつゆっくりと浄化されていくような感覚があり、鑑賞後は心地良い浮遊感に包まれます。

主人公ミジョンとク氏の恋愛も、キュンとするというより胸がヒリヒリするのに、目が離せません。今にも終わってしまいそうな繊細な関係なので、二人の映るシーンを見逃すまいと、画面に食い入るように観ています(笑)わかりやすいキュンキュンシーンはありませんが、目が合ったり、ごはんを食べたり、荷物を持ってあげたり、同じ速さで歩いているのを観るだけでこみ上げてくるものがあります。二人が一緒にいるシーンの全てが宝物のよう。個人的には、夜道でミジョンを見付け、「あぁ、ヨン ミジョンだ」と言いながらほっとしたように微笑むシーンにグッときました。

韓ドラは平気でバッドエンドかますけれど、どうかミジョンとク氏が幸せになりますように…。
あと、お父さんも幸せになって欲しい。

ク氏演じるソン・ソック氏は、過去に「最高の離婚」と「恋愛体質」で拝見したことがあり、どちらも無口で掴みどころのないキャラだったけれど、今回は感情を抑え込んでいるキャラで、同じ無口キャラでもこんな繊細な演技分けができるなんて、と感動しています。グッと抑え込んだ感情が少しずつ抑えられなくなってる感じなんて感嘆もの。韓国俳優恐るべし。

13話が待ちきれな過ぎて、12話を観なければ良かったと後悔している最中です(笑)

ちなみに、韓ドラ慣れしていない方は、愚痴だらけで最初は面食らうかもしれませんが、是非我慢して3話くらいまで観てみてください。

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