sora

私の解放日誌のsoraのレビュー・感想・評価

私の解放日誌(2022年製作のドラマ)
4.0
韓国ドラマ、どんどん変わっていくなぁと感じた作品。

人生に行き詰まり感のある大人たちの成長を描いたストーリー。
マイ・ディア・ミスターの脚本家さんだそうで、言葉使いに独特なセンスがある。
比喩的な表現が多くて、見る人それぞれに解釈の違いがあるだろうし、心に響く場面も違ってきそうなドラマでした。

私はソン・ソック目当てで見始めたので、最初は長男と長女のグチやボヤキのオンパレードと寡黙なアボジとの気詰まりな食事風景で、何度も寝落ちして、リタイアかなと思ったりもしたけど......
4話あたりから、この作品の持つ匂いや空気感、湿度みたいなものが心地よく感じられるようになって、その後はイッキ見。

自分の人生にあてはめて、ドキッとするようなセリフや、考えさせられるところも多かったし、なかなか出会えないタイプのドラマだった。

そして、とにかくソンソックの色気にヤられた🤣‼️
「粗くて透明」とミジョンが表現したように、荒んだ心と優しさが同居したような前半のク氏。
後半はそれとは打って変わって、めまぐるしく変わる表情。前半とは別人のようなまぶしい笑顔✨✨✨
最後に買った酒瓶の行方が、酒浸り生活から抜けだすための明るい兆しであってほしい。
ミジョンは内気なようでいて、不思議な強さを合わせ持つ人。ク氏が酒をやめられない理由を話す時も、とがめるわけでも心配するわけでもなく、ただ共感したように微笑んだりする。
彼女もまた明るい表情になれたのは、「解放」に近づいたってことか。でも個人的には難解なキャラクターだった。

アラフォー長女ギジョンは思ったことを口にしすぎで色々失敗もするけど、その不器用な恋愛は応援したくなる。
長男チャンヒの鬱屈した思いや苛立ちは兄弟の中で一番共感できた。あのものすごいボリュームのセリフ!イミンギ、よく覚えたなーと感心する。アボジの千倍はあったはず😆

単純に面白かった!とは言えないドラマだけど、なんかじわーっと沁みてくるドラマでした。
ドロドロ系、グロ系などのあと、心を洗浄したい時にどうぞ。
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