ぱら

17才の帝国のぱらのネタバレレビュー・内容・結末

17才の帝国(2022年製作のドラマ)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

脚本は『けいおん!』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の吉田玲子さん、プロデューサーは『ウロボロス』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』等の佐野亜裕美さん。17才が総理大臣になるという話の導入に主演神尾楓珠、政治家役として星野源も出演!というあまりの詰め込みセットに惹き込まれ視聴中。(最近のNHKドラマは意欲作が多い…)
今季はこのドラマとSPY×FAMILYがあるので毎回土曜日が楽しみになっている。

節々にどことなくアニメや漫画っぽい印象を受けるのに(ストーリー展開やセリフの言い回し?)実写でやっているので画としての新鮮さを感じる。原作があったとしてもその実写は神尾楓珠・山田杏奈だっただろうから結果オーライ…?笑
演じる俳優によっては違和感を感じるのではないかという世界観も飲み込めるのはこの人達が演じているからだろうな。今作で初めて知って気になったのは河合優実さん。

オープニングとエンディングも気合が入ってるのを感じて手厚い。(3話のユキ=山田杏奈と明かされての新EDも良かった)劇伴もかっこいい。(坂東祐大とこれまた豪華な…)これまで意識していなかったが映像作品に添えられる音楽がもたらす効果って大きいんだなと実感。物語としては最終的にどう着地し何を伝えようとするのだろうか…予想がつかない。

4話視聴後の追記
このドラマは神尾演じる真木が主演ではあるが、17才の真木を起点にしながら"大人"になってしまった人物を炙る側面もあり、毎話存在感を見せていた星野源演じる平がここに来て真骨頂を見せたことでこれまでのピースが埋められていき私の体感としては初めてグッと新たな盛り上がりを感じさせてきた4話。だからこそ次回の5話で完結なのが惜しい…。ソロンで示される幸福度とはあくまで客観的な統計により出されたものであって、「本当の幸福とは何なのか」を模索する姿に、現実世界とリンクさせ置かれたそれぞれの立場の鏡である登場人物達がどう答えを出すのか(答えを出せるのか)注目したい。
ぱら

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