泳ぐマシュマロ

風よ あらしよの泳ぐマシュマロのレビュー・感想・評価

風よ あらしよ(2022年製作のドラマ)
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アナキスト伊藤野枝の生涯がドラマ化!ということで。
二人の死に方はあまりに残酷でつらい。また関東大震災後の朝鮮人虐殺について描かれているのを日本のドラマで見るのは初めてだった。

一方で、伊藤野枝がどんな人物だったのか?というと、このドラマから分かるのは、大杉栄との関係やそのスキャンダラスな要素が人々の反感を買った?ということがメインとなっているような。私は彼女の生涯について全く詳しくないが、だからこそ、恋愛だけではなくて、もっと、彼女の無政府主義の思想やその背景を深く知りたかったかも。

野枝が青鞜でどんなことを書いたのか、足尾銅山にどう関わったのか、震災後の炊き出しとか、どんな信条に基づいていたのか、見てみたかった。甘粕事件の顛末ももう少し見たい。永山瑛太さんの演技はすばらしかったけど、野枝と栄との関係に時間を割きすぎだったように思う。全3回のドラマだから、わかりやすくするにはしょうがないと思いつつ。

子供の名前が「魔子」はすごい・・・