このレビューはネタバレを含みます
かなり面白かったです。ラグナルやラゲルサみたいインパクトのあるキャラが少ないな、と感じていた本作ですが、レイフやハーラル、フレイディスの主人公組にだんだん魅力が出てきたように感じます。特にハーラル、男っぽくてカッコよかったです。
サブキャラの中では、ゴドウィンに思ったより惹かれてます。狡猾な男と思いきや愛情深い男で、かと思えばあわよくば王国を手に入れようという野心も併せ持つ。エルフウィンに見せた愛情と自分の子を王にするという野望、彼にとってはどちらも本物なのでしょう。こういった複雑なキャラクター、大好きです。
ヴィンランド・サガのファンなので、史実ではヨムスヴァイキングの首領であるのっぽのトルケルがでないのはかなり不満です。明らかに同時代人で、当世一のヴァイキングだったのにどうして出ないんでしょうか。
あと、オラフがノルウェー王になる前に死んでしまったのも残念。彼は後世「聖王オラフ」としてノルウェーの守護聖人になるほどの人物です。オラフはシーズン1では単に粗暴で狂信的なキリスト教徒でしたが、シーズン2ではエルギフとの関係や息子への愛情が描かれるなど、キャラクター造形に深みが出てきたように思います。もう少しだけ引っ張ってほしかったな…