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ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪えのnileのレビュー・感想・評価

4.0
スペインのオリジナル版は観ていないが、韓国リメイク版から先に鑑賞。

南北併合された朝鮮を舞台に、世紀の大強盗を企てた盗賊団。

血南北併合されたとはいえ、その恩恵は一部の金持ちだけでそこにフラストレーションを貯めた者たちが造幣局をジャックするという話。メンバーをそれぞれ世界の都市名で呼び合う中で、チョン・ジョンソが演じた主人公が選んだコードネームは「トーキョー」。なぜならこれから悪いことをするから。ギリギリの日本イビリに観ていてニヤニヤしつつも彼女は作中で案外良心的なキャラだったりするので応援してしまう。

警察と盗賊団が互いに先の手を読み合おうとするストーリー展開は常に緊張感があるし、またそれも単なる密室劇だけで終わらせず、次第に韓国社会を巻き込んでいく展開になっていく大胆さも飽きさせない。オリジナル版を観ていないのでなんとも言えないが、韓国作品特有のノリも良い塩梅で安心安全な韓国リメイクの印象を手にしたと思う。
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