こばまさ

モテキのこばまさのレビュー・感想・評価

モテキ(2010年製作のドラマ)
4.1
順番が逆になったけど…
やっぱり観たくなってイッキ見しちゃったのは言うまでもない。
十数年振りに観ると、当時とは違った観点もあり、更に楽しめた。
そして、やはり劇場版よりドラマの方が好きだ。

1話ごとにスコアと感想を書こうかとも思ったけど、そんな事をしてるヒマを与えないほど怒涛で完走。
2日で観たよ。


“モテキとは一体なんなのか”

人生で3度訪れると言われるモテ期。
1番最初は小学生かな?
いや、幼稚園や保育園かもね。
そして、中学か高校か大学でまたやってくるのだろう。
社会人になってからでも遅くはない。


え?まだ来てない?
だとすると、これからやってくるよ。
それが30代なのか、40代なのか、はたまた80代なのかも知れない。
そんな夢のある様でない様な男のロマンを描いたドラマ(違うかも


主人公・幸世のモテキは29歳でやってくる。
この歳まで女性と付き合った事もなく、もちろん童貞という悲しい設定。
そんな幸世に対して、怒涛の波が(恋が)押し寄せる。

1話〜5話は、幸世が出会う女性たちの紹介を含むストーリー。
そんな彼女たちを、個人的に分析してみよう。


・土井亜紀27歳(野波麻帆)
特徴:メガネがエロい
幸世と同僚の派遣社員。
美人でオシャレで社交性もある。
おそらくこの作中で1番まとも?な女性だと思う。

特技:童貞を殺さないセーター
攻略法:運命的なものを感じさせる


・中柴いつか22才(満島ひかり)
特徴:元気で頑張り屋さん
幸世とは趣味友関係にある。
自分が好きな物事には一直線。
色気や女性らしさは乏しいが、1番彼女にしたいと思えるタイプ。

特技:泣きながらカラオケ熱唱
攻略法:ちゃんと女性として扱う


・小宮山夏樹28歳(松本莉緒)
特徴:小悪魔ビッチ
幸世が人生で1番好きになった女性。
美人でスタイル抜群で歯が東幹久より白い。
どっからどう見ても遊んでる風だけど、憎めないほど愛嬌がある。

特技:まつ毛バッサーからの上目遣い
攻略法:悪魔なので黒魔術か何か


・林田尚子29歳(菊地凛子)
特徴:ヤンキー
幸世の同級生。
シングルマザーで未だにヤンキー精神。
おそらく、幸世に1番合ってるのは間違いなく彼女だろう。

特技:説教
攻略法:言う事を聞いて成長する



そして、6話〜12話で一気に回収。
中でも、7〜10話辺りが1番盛り上がるし面白かった。
劇場版では出番の少ない島田(新井浩文)と幸世に生じた確執や、墨田(リリー・フランキー)と幸世がどう出会い、何があったのか等、サイドストーリーも見逃せない。
劇場版で、幸世が“セカンド童貞”と名乗るのも、このドラマ版を観ていないと意味が分からないだろう。


そして!やはりこの作品と言えば音楽ですね。
ここまで物語とリンクして、音楽を全面的出す手法はありそうで無い。
ドラマの各話のタイトルも曲のタイトルのまんまだし。

『深夜高速』フラワーカンパニーズ
『MIND CIRCUS』中谷美紀
『永遠のパズル』橘いずみ
『サマーヌード』真心ブラザーズ

これ辺の曲は見事に刺さった!
あと、4話目の幸世と島田と小宮山姉妹が居酒屋で飲んでるシーンで、うっすらとかかるミッシェルの『ドロップ』
ここは完全に新井浩文とミッシェルで『青い春』を狙った演出だったね。


脇役で1番輝いていたのは、ハマケンこと浜野謙太。
小野坂オムという漫画家の役なんだけど、まあキモい。
このキモさがクセになるぐらい、見事なハマり役だった。


最終的に、幸世は結局誰とも結ばれないというオチも素晴らしい。
だって幸世、いつも間が悪いもん。
でも、ちゃっかり4人全員とキスはするから十分だろ。

オープニング曲の『夜明けのBEAT』に入るタイミングが、毎回完璧すぎて毎回全部聴いてしまう。
この曲を聴くと、スイッチが入る体になりそう(何の

色んな要素、全てが最高なドラマ。
こばまさ

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