モテたいけどモテない、かといって自分から何かアクションを起こすワケではなく自分の殻に閉じこもっている。そんなマインド童貞のバイブル的ドラマ。
原作者の久保ミツロウ氏が女性だとは思えないぐらいモテない男の心理を理解してて、まるで自分を見透かされているようで辛い箇所も多々あった。
藤本幸世を演じる森山未來がすごい良くて、硬派ぶりながら女性に下心アリアリのイタい根暗野郎を上手く表現していた。マジでハマり役すぎて共感性羞恥が本当にヤバイ。視聴しながら本当にセカチューであのキラキラした主人公を演じてた奴と同一人物か？と疑うほど。
女優陣のチョイスもめちゃイイ!！どの人物もハマり役すぎる。童貞殺しの体現みたいな小宮山夏樹をはじめ、実際に職場にいるな～と思える女性を巧妙に描いている。まぁ現実じゃ滅多にお目にかかれない程のルックスの方ばかりだけど。
また各話に登場する楽曲のチョイスも渋い。2話に流れる大江千里「格好悪いふられ方」や橘いづみ「失格」など放映当時ですら懐メロだった音楽がジャンル問わず出てくる。
ラストの疾走感といい、ガラケーでのメールのやり取りと言い当時の空気感がもどかしい。
