ガルベス

ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男のガルベスのレビュー・感想・評価

4.1
不朽の名作「ゴッドファーザー」(1972年)がいかにして公開されるまでに至ったのか、その紆余曲折を描いた実話ドラマ。

他業種から映画プロデューサーに転身したばかりのラディ(マイルズ・テラー)が、「ゴッドファーザー」の製作に東奔西走かつ粉骨砕身。

会長や先達であるプロデューサー、コッポラ監督やアル・パチーノ、マーロン・ブランドら役者陣、さらにはイタリア系マフィアの板挟みとなりつつ、ヒットを飛ばさなければならないプレッシャーを背負いながらも持ち前の度胸と胆力で難局を乗り越えていく。

ちょっとしたボタンの掛け違えで目も当てられない駄作にもなり得たであろう綱渡りなハラハラ感もあって見応えたっぷり。

「テッド・ラッソ」でも良い味を出していた有能な秘書ベティ役のジュノー・テンプルがもう一人の主人公と言っていい位に魅力的で、最終話のラディとのやり取りにはグッと去来するものがあった。
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