ガルベスさんの映画レビュー・感想・評価

ガルベス

ガルベス

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.8

長尺版と言うこともあるが脇のキャラなどの背景が丹念に掘り下げられていて見どころ十分。

242分という長さだが、PART6まで章ごとに区分けされているので一本の映画というより、ドラマを見るような心持ち
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.4

グラフィックノベルの世界観をそのままに迫力あるバトルを堪能できるが、2021年の現在から見るとやや陳腐に映ってしまった。
公開時又はそこから数年のうちに観ておけばもっと評価は高かったはず。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

一人の女性をめぐる男二人の濃密なドラマとも、黒澤明の「羅生門」的ともまた違った今日的な問題にクローズアップさせた大傑作だった。

直情的だが一途に妻思いなマット・デイモンの1章、友を持ちげるも聡明で社
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キャンディマン(2021年製作の映画)

3.7

ジョーダン・ピールが脚本と言うこともあってか人種問題が前面に出ていて想像していた以上に社会派な印象。

惨劇シーンはド派手にせず、やることやりつつもサラリとしていて好み。
キャンディマンの歴史を調べ続
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

4.2

うだつの上がらない女性がファンである無軌道なパンクバンドの覆面ボーカルの中の奴と正体を知らずに出会う。

モラルはともかく男の突飛な行動に感化され、主人公は自由を得て鬱屈から解放されていく。
体育会系
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.8

ガイ・リッチーの軽薄な感じが苦手なのだが、割と硬質な題材とジェイソン・ステイサムの存在感が相俟って良作に仕上がっていた。

当初は舐められる側だったステイサムの素性が明るみとなってからは、復讐の炎に燃
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スプリー(2020年製作の映画)

2.7

ずっと泣かず飛ばずで再生回数が全く伸びないYouTuberが起死回生のアイデアを思いつく。

イカれた行動がエスカレートしていくも、ナチュラルな魅力でインフルエンサーとなっている女性コメディアンに激し
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カポネ(2020年製作の映画)

3.3

最晩年のアル・カポネをトム・ハーディが好演。

服役中に梅毒が悪化し、弱りきって現実と幻想の境目が曖昧となってからのラスト付近が見もの。

見方によってはコメディなんだろうが、食事前、食事中、食後すぐ
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宮本武蔵(1961年製作の映画)

3.2

内田吐夢が監督、中村錦之助が主演のシリーズ五部作の第一作。

「たけぞう」と名乗った若き日の宮本武蔵の姿が描かれる。

精悍ながら胡散臭さも漂わせる沢庵和尚を演じた三國連太郎の存在感が際立っていた。
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血槍富士(1955年製作の映画)

3.5

実直な若殿とそれに付き従う足軽の道中もので、序盤はコミカルかつ温かみのある様が描かれるが、後半にかけて一転してまさかの展開に。

忠義を尽くした若殿のために義憤に駆られ鬼気迫る表情で立ち向かう片岡千恵
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メインストリーム(2021年製作の映画)

3.3

何者でもない若者達が知恵と創意工夫で成り上がりはしたものの、当初の純粋な初期衝動は消え失せただただ再生回数やらいいねの数に捉われる様が滑稽でありながらも物悲しくも映った。

エキセントリックなキャラを
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ケイト(2021年製作の映画)

3.4

アメリカ側から見た日本解釈がズレてはいるんだろうけど決して嫌いにはなれなかった。
バニラ高収入こそがディスカバー・ジャパン。

しょんべん横丁的な飲み屋に入った主人公がカタコトで「もも2本」と注文した
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ブラッド・ブラザーズ マルコムXとモハメド・アリ(2021年製作の映画)

-

マルコムXとモハメド・アリの蜜月と別離を取り上げたドキュメンタリー。

黒人差別に敢然と立ち向かい共鳴し合うカリスマ二人だったが、尊師ムハンマドを巡って関係に亀裂が生じる。

ゴージャス・ジョージに影
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カラミティ(2020年製作の映画)

3.7

西部開拓時代が舞台で、男性並みに振る舞おうとした少女は周囲から厄介者扱い。
強要される女性らしさに反発を抱き、自分らしさを貫こうとする。

行って帰ってくる通過儀礼を描いた、王道的なジュブナイルもので
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.0

ルーマニアのライブハウスで起きた火災事故を発端に医療と政治の腐敗が次々と明るみに。

スキャンダルを報じるスポーツ紙編集部、国の腐敗を立て直そうとする実務家の新任大臣、事故で重傷を負いながらもひたむき
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

2.8

007シリーズにさして思い入れがないとは言え、終始ダニエル・クレイグのボンドには馴染めなかった。

「スカイフォール」はクールな世界観ながらアクションの派手さも同居させて傑作と言えたが、本作はそれらが
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.2

ある事件を追うドキュメンタリーディレクターはマスコミ報道の二次被害に遭った遺族らの取材を進めていくが、時折手伝う父が経営する学習塾でまさかの事態に直面。

作品のために真相を追究していく一方、自分の身
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.7

1960年代の米ソ冷戦の緊張感が高まるなかスパイとしてスカウトされたセールスマンの姿を描いた実話映画。

危険なミッションを遂行していくうちにソ連側の内通者と固い絆を結んでいくが、一方で誰にも話せない
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空白(2021年製作の映画)

3.8

古田新太の話の通じない感じのど迫力にまず圧倒される。

松坂桃李は受けの演技がやたらと達者。アウトローを刑事やったりモーヲタやったりと幅が広い。
あの弁当のシーンは震える程に素晴らしかった。

ずっと
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

漫画家夫婦の関係の変遷を虚実入り乱れさせて描いた作品。
担当編集者と不倫していた夫(柄本佑)だったが妻(黒木華)にその模様を漫画にされ、さらにその作品に別の男が登場する展開に。
夫の側から見るとホラー
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失楽園(1997年製作の映画)

3.4

公開当時は社会現象になっていた記憶があるし、川島なお美が主演のドラマ版は親に隠れて見ていた。

「このままいったら私達どうなるのかしら?地獄に落ちるわ」

「一緒に地獄に落ちよう」

などと宣うクサい
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(ハル)(1996年製作の映画)

4.7

今とは違って匿名によるオンライン上でのやりとりが物珍しかった時代の題材をプラトニックな純愛モノに仕立て上げていて、さすがの碧眼。

一見無機質な言葉の交換が、リアルな関係では見せられない心奥に溜めてい
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ベイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

アクションのキレが凄まじい伊澤彩織と緩急の効いた演技力のある高石あかりとのバディ感が超魅力的。

脱力コメディと本格アクションの二段構えで他にない味わいの個性的な作品。

本宮泰風のだんご屋とメイドカ
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.8

スティーヴ・カレルは地位や権力のある立場ながら小物感を漂わせる人物を演じさせたら天下一品。

コメディ系の作品ながらアメリカの腐敗した選挙制度やメディア側の問題点をちゃんと風刺していてなかなかの良作。

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.2

その年のワースト級だった前作と比べると割とまともに観ることができた。

初っ端のキムタクのダンスなどなんじゃこりゃと思うシーンに落とし所があったり、どうでも良いお客様エピソードも減っていたしそこそこ満
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.5

少し前に「101匹わんちゃん」を見ていたのでクルエラがどんなキャラなのかは一応認識していたが、思っていたのとは違った。
とはいえさすがはエマ・ストーン。
存在感なり貫禄を遺憾なく発揮していた。

バロ
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.7

もともとは一枚岩だった部族が龍の石を争って分裂。

父の意志を受け継いだ主人公が、互いに不信となり牽制し合っていた部族を自己を顧みずに雪解けさせて行く様が神々しい。

雨の日に空を舞うシスーのシーンが
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スーパー戦闘 純烈ジャー(2021年製作の映画)

3.3

リーダーの酒井一圭に関してはプロレス興行「マッスル」でレスラーとして活動していた頃によく見ていたし、脱退メンバーや小田井涼平が出演した仮面ライダーアギト、龍騎も見ていたので意外と純烈には馴染みがある。>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

少年のひと夏のかけがえのない恋と別離を描いた作品。

これと打ち込むことのなかった主人公に突然現れた相手との目眩く日々を重ねながら、であるがゆえの反動もあったりと普遍的と思えるシーンが多々あり。

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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

3.8

1969年に開催され、長きに渡って映像がお蔵入りとなっていた音楽フェス”ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”の模様を描いたドキュメンタリー映画。

キング牧師、マルコムX、J・F・ケネディらが暗殺
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劇的ドキュメント レポート'78~'79(1979年製作の映画)

-

1970年代後半頃の様々な演劇人へのインタビューを中心に構成された作品。

寺山修司や唐十郎、浅利慶太、野田秀樹ら当時のベテランから若手の劇作家が登場。

寺山修司は詩集を読んだり、映画も何作か観てい
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.4

扱ってる題材が昨今の我が国の暗部だったりするので、その辺をトリッキーな設定かつ緩めのトーンでオブラートに包み込んでいてさすがは入江悠監督。

うだつの上がらない主人公がラスト付近でカタルシスを感じさせ
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野球狂の詩(1977年製作の映画)

3.1

水島新司の野球漫画の実写映画版。
大昔に原作は読了済み。

岩田鉄五郎役が小池朝雄で「にょほほほー」と投球時に叫ぶ声はそのまま演じられていた。

早過ぎた「野球少女」とも言える水原勇気編がメインなのだ
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ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗(1964年製作の映画)

-

長嶋茂雄が27歳の頃の主演映画。
プロ野球の人気を不動のものとさせた象徴的存在なだけあって役者に負けないスター性はさすが。
子供の憧れであり、大人の希望の星として描かれていた。

川上哲治、王貞治、藤
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

マーベル作品なのに武侠映画のテイストが濃厚で新鮮味があった。

アジア的な家父長制も描かれながら、バトルシーンも手堅く盛り込まれ十分な出来の作品。

ただ個人的にはマーベルに飽きが来始めているのであま
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.7

冒頭からいきなりのぶっ飛び演出でさすがのキレ味だったが、あの躊躇いのないヤバさが後半の山火事へとつながっていく。

過去のトラウマを抱えたアンジェリーナ・ジョリーが深みのある好演。

テイラー・シェリ
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