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未来への10カウントのYMのレビュー・感想・評価

未来への10カウント(2022年製作のドラマ)
3.5
ただただ満島ひかりを「可愛い」だけで使い果たしたある意味で贅沢なドラマ。「廊下走るなゴラァ」で蜂谷(『ごめんね青春』)を思い出させたのはなんだったのか。

まあ、要素ぶっ込みすぎなストーリーに対するツッコミはさておき、王道も王道のスポーツモノで、村上虹郎や安定の内田有紀・安田顕といった脇役陣は堅く、いまや女子高生をやらせたらピカイチな女優・山田杏奈も適役で、安心して観られるドラマだった。

個人的には、山田杏奈がボクシングをするシーンで『マイネーム』のハン・ソヒを思い出したので、ハン・ソヒバリに甘いキャラもバイオレンスでハードな/偽りと復讐キャラクターも彼女に当ててほしいと思っている。

私は「満島と木村拓哉がくっつかないラスト」でもたぶん納得できるような組みたて方がこのドラマではされていると思った(いちおう言っておくと、私はさいきんネットによくいる"恋愛要素アンチ"ではない)のだが、最終回から急転直下、「そこはほら、『キムタクドラマ』ですから」と言わんばかりの、橋の上でハグなんてベターなふるーい決着シーンに、笑っちゃったのと同時に、ウェルメイドなよさを感じられた。笑っちゃったけど(笑)。
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