10/11
パチンコ シーズン2完走
戦争、疎開、原爆、戦後の闇市、朝鮮戦争、大学進学、そして。
一方でバブル期の話はじわじわ進み、ゴルフ場投資に手を染めていく。
あらすじとしては朝ドラのあらすじでも何度もみてきたパターンだし、ノアの父親は誰か、というのが軸になってるので、どうしてもメロドラマみが出てしまうのも否めない。
でも朝ドラの世界からは完全にオミットされてきた人たちを中心に据えている点ですごく重い意味があるのも間違いなく。
朝鮮人だから日本でのし上がるには闇の世界に手を染めざるを得ない。とか、全世界に対して反抗期、的なお嬢様と付き合うことになっても、僕が朝鮮人だから親への当て付けとして最高なんだろう?とか、偽名を使ってパチンコやで仕事を得ようとするときにまず聞かれるのが「おまえまさか朝鮮人じゃないよな?」とかなのが、声高にテーマに据えられるというよりは全体にずっと背景として流れていて。
ノアの、尊敬していた父親は父親ではなく、忌み嫌っていた男が父親でずっとその力に守られていたと知った絶望、みたいな話はもっと(こう言ってはなんだけど)演技力のしっかりした人でじっくり描いて欲しかったし、鞠子さま、じゃなくて
ナオミが、外資系とはいえ日本で女性がマネージャーになるのは難しかった時代に、あっさりクビになる背景とか、家族と会っていたあの男性はなんだったのかとか(まあお見合いもしくは許嫁みたいなものだと思うけど)全部すっ飛ばされていたのが不満。
でも國村隼はさすがでした。あの無の顔でのあの独白の空恐ろしさよ。