込み入ったスパイものが好きだけど、暴力や陰鬱さよりユーモアが好きな人には、とってもおススメです。
スパイものにふさわしく陰謀と騙し合いはたっぷりあります。007なみにいろんな国に出張します。
でも主人公は強いわけではなくアクションも最小限、かと言ってやたら重々しい「王道スパイもの」でもありません。
映画の持ち味はむしろ英国風の味付け、つまり皮肉な会話と子供っぽく騒がない「気取った」演技でしょうか。そういうのが好きな方はとっても楽しめます。
60年代らしさに力を入れてるのも楽しい。ヒロインが毎回ステキな服を見せてくれたり、ベイルート(フランスとのつながりあり)ではシトロエンに乗ったり、スクリーンにブリジットバルドーが映ってたりとか。
画面もやたらに斜めだし(マイケルケイン版へのオマージュ?)。