心霊マスターテープ-EYE-の6の情報・感想・評価

エピソード06
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あらすじ
桂木シンの同級生たちに送られて来た奇妙な映像やシンたちが使っていた古いカメラの消せなかった映像を解析した結果、知られざる事実が判明する。そして、シンと進藤ツカサは窮地に立たされ…。
コメント1件
ryosuke

ryosuke

カップルの関係性の変質に容赦なくカメラを向けてきたところ、カメラは遂に去っていく彼女を捉える。車内の会話をダラっと捉えていると思えば、唐突に車体に衝突する人影。カマシが上手い。 大量のテレビ画面が並べられた、己の罪に向き合うべき空間というのは『蛇の道』だろう。垂れ下がる半透明の幕も黒沢清だ。 死者の眼球のホルマリン漬けが機械に接続されている画は素晴らしいトンデモ具合だな。最終回で見事に飛躍してくれた。 眼球が踏み潰されても、瞳は主人公の彼女に乗り移る。法則性が不明になっていく。霊の全能。計り知れなさこそがホラーなのだ。その後に流れる瞳の遺族?の解説ナレーションを聞いていると“serial experiments lain”に近いものも感じる。 主人公は、結局自らの意思を具現化する装置としてのカメラを手放す。彼の最期が、自らのカメラではなく、誰の意思にも基づかず無造作に撮影を続けている監視カメラの映像に収められるという事実が何とも物悲しい。最後まで心霊ディレクターであり続けるという矜持すら許さない、シリーズ中最も手厳しい決着だった。