ハリウッドザコ

仮面ライダー ビルドのハリウッドザコのネタバレレビュー・内容・結末

仮面ライダー ビルド(2017年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

やっと観れた!
当時観れなくてサブスクに来るの待っていたらAmazonで発見。約3年待ってたかも!

期待以上に面白すぎる。
49話というドラマにしては長尺を自由に使える為、完成度は高くなりやすいが
1話1話に無駄がなく最後まで完走できた。
クウガの時のような「人を守る為に戦う戦士」と「ラブ&ピース」を根底に闘うのがすごい良い。
平成2期のライダーは、人々を守ると言うより仲間を守るという脚本(ビルドもあるが)だったので
久々に仮面ライダーをヒーローらしいものとして観れた気がする。
→人の応援や想いがライダーを強くするというヒーローショーからの逆輸入があったのも非常にヒーローらしい演出。

桐生戦兎、佐藤太郎、葛城巧という
子供には複雑な設定をわかりやすくストーリーに押し込んでいたり
万丈と葛城家の関係性
殺人事件の真相
万丈の急激なハザードレベルの上昇
エボルトが万丈を気にかけている事
ビルドドライバーとエボラドライバーの見た目の一致
みーたんのアクセ
ナレーション
など伏線回収が流石すぎる。
物語が面白かったのもこれが一番の理由だろう。

さらに仮面ライダー作品というと無名俳優が段々と演技が上手くなって行くのも楽しみの一つだが
ビルドの俳優陣は最初から比較的演技が上手かった方だと思う。
流石にアフレコの声のりは後半につれ良くなっていたがこれは俳優さんたちの努力、才能の現れである。
また、内容は仮面ライダーを兵器として扱う設定だから割と暗めな印象。
とはいえ冒頭ナレーションのキャラ崩壊や主要キャラの面白さが緩和していた。
みんなさん評価している通り21話の衝撃や、47話あたりからの怒涛のストーリーは流石としか言えない。ビルドという作品だったから面白い脚本だから俳優陣だからここまでの作品になったという事だろう。
特に47話からは涙が止まらなくてずっと泣いていた気がする😭

平成2期特有のライダーなのにバイクが出てこなくなってしまう事があるが移動手段として使われている事が多く仮面ライダーという言葉が一人歩きして‘’ヒーローの権化‘’になっていた所から救い出してもいた。
そしてライダー作品として良かったのが、
インフレに合わせそれぞれの仮面ライダーに上位互換の別フォームがある事。
インフレの進み具合は少し過激すぎると感じたが別作品だと主人公を優遇するあまりサブライダーたちはインフレについていけないという不遇があるがそれが無かった。単純なフォームが増える事でグッズ化も見込めるからビジネスとしてもとても良い結果になったと思う。

タイトル名、ライダー名のビルド(作り上げる)というのが隈なくあったのがすごい。
葛城の作り出したライダーシステム、
ブラッド族の陰謀が桐生戦兎を作成、
世界を救う為に美空と戦兎で作り出したライダーでもある。
新たなる世界を作るという所や
戦兎としての記憶を作ってく事、
最後の2人で物語49個作る所も
まさにビルドという名にふさわしい。

続編が2作品あるので最後までビルドを楽しみたいと思う。