にゃん

石子と羽男―そんなコトで訴えます?―のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「石子と羽男」というタイトルではドラマの概要が全く伝わってこず、惹かれることがなかった。(これまでの作品と同様。ヤンキーくんとメガネちゃんなど、ただあだ名を並列するドラマが面白くなかった経験から)

見てみると、他の弁護士ドラマとはまた違った独特な設定、世界観があった。
ダメダメな羽男を優秀な石子がサポートする。逆パターンはよくみるが、珍しい。
そして石子が優秀なのに弁護士ではないこと、法律一家にも関わらず弱い弁護士であること、それぞれにちゃんと納得感のある背景があった。

そして「ドラマの内容に一貫して、泣いている人、困っている人に傘を差し出して救う」というテーマがあった。
石子を支える大庭くん。大庭くんを支える石子。羽男を支える石子。試験の日にトラウマがフラッシュバックした石子を救う羽男。そして、困っている依頼人に傘を差し出す3人。
各依頼を解決した後に、必ずニュースで社内の反響が差し込まれたり、その依頼の解決によって社会に新しい法律が加わっていくのも。
事件が起きるたびに、解決されるたびに、時代に沿って、人々を守るための法律が整備されていく。真面目に生きている人が損をしないように、社会はちゃんとアップデートされているということを強くメッセージとして伝えている気がした。



とても脚本も面白かった。
スタッフ見たら新井Pだったのも納得。
にゃん

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