黄推しバナナ

石子と羽男―そんなコトで訴えます?―の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

5.0
⚠そのシーズン分けで「スコア5.0〜1.0」の得点を付けていきます。

スコア5.0→全話鑑賞=絶賛オススメ!
スコア4.0→全話鑑賞=普通オススメ!
スコア3.0→全話鑑賞=少しオススメ!
スコア2.0→途中リタイア!
スコア1.0→1話リタイア!

映画のスコア付けとは少し違います。
ご了承下さい。

【2022年7月期ドラマ】

脚本 :
西田征史
演出 :
塚原あゆ子
出演者 :
有村架純
中村倫也
赤楚衛二
おいでやす小田
さだまさし

これはヤバい!!!!!!!!!

流石!
1話を見たそのままの余韻で居ても立っても居られずフライングレビューです!


脚本→西田征史脚本、心が震えた!

映画
ガチ☆ボーイ(2008年)

おにいちゃんのハナビ(2010年)

響 -HIBIKI-(2018年)

西田征史脚本、「ガチ☆ボーイ」と同等に心が震えたね!

ヤバイね!
これはヤバイね!
見てない人は見るべきですよ!

演出→塚原あゆ子は“良作”と“不作”の高低差が激しいが、この度の演出は素晴らしい!

重版出来!(2016年4月期ドラマ)

アンナチュラル(2018年1月期ドラマ)

匹敵するほどの超絶良作!

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(2022年7月期ドラマ)

見ている方に暇と言う隙を与えないカット割りから、俳優の選抜、演出、カメラワーク、ライティング、SE、BGM、小物類からロケーションに至るまで文句無し…
少しは文句言わせてよ…
↓(文句ではないけど☺️)
通常のドラマの枠を超え演出とカット割りの数の多さゆえ整合性が取れていない箇所が多々あるが、

(例)第一話
6分26秒あたり「潮法律事務所」にて
石田硝子が洗濯機の洗濯物を出している
“そのコンテンツ”の台詞
↓(矢印はカット割り)
石田硝子の方へ詰め寄る羽根岡佳男が洗濯バサミ付きハンガーを手で跳ね除ける
羽根岡正面のミディアムショット
反動が付くハンガー

石田硝子の方へ詰め寄る羽根岡佳男
羽根岡後ろ姿のミディアムショット
ハンガー静止状態

羽根岡佳男の正面アップショット
後方で揺れるハンガー

(中間カット省略)

洗濯機置き場から事務所に戻る石田硝子
石田硝子と羽根岡佳男のフルショット
羽根岡の後方にハンガーの存在すらない

(中間カット省略)

羽根岡佳男の正面アップショット
後方で揺れるハンガー

石田硝子の方へ詰め寄る羽根岡佳男
石田硝子腕組み戦闘態勢
羽根岡の台詞“弁護士になれてない君に”

羽根岡正面のミディアムショット
ハンガー静止状態

⚠ハンガーの状態🤔

9分45秒あたり「潮法律事務所」にて
大庭蒼生と羽根岡佳男が机に対局で座る
羽根岡手には警告書
警告書は浮いた状態
↓(矢印はカット割り)
名刺アップ

左に石田硝子、右に羽根岡佳男のミディアムショット
警告書は机に接地した状態

大庭蒼生と羽根岡佳男が机に対局で座り羽根岡の左に石田硝子のフルショット
警告書は浮いた状態

黒バック白文字
刑法第245条
電気は財物とみなす

左に石田硝子、右に羽根岡佳男のミディアムショット
警告書は机に接地した状態

(中間カット省略)

呼吸を整える大庭蒼生

左に石田硝子、右に羽根岡佳男のミディアムショット
呼吸で少し飛ばされる警告書
警告書を持ち上げる羽根岡佳男

大庭蒼生と羽根岡佳男が机に対局で座り羽根岡の左に石田硝子のフルショット
警告書はiPadの上に置かれた状態
羽根岡の両手も机に置かれた状態

⚠警告書の状態🤔

それはハリウッド映画でさえも映像表現のクオリティーを上げる為に演出とカット割りの数の多さ故の弊害である🤔
努力の賜物として、寛大な心で見守りましょう☺️

オープニング
その放送回の法律トラブルが何かを視聴者に説明するアバンタイトルが設けられ石子と羽男が寸劇を行う演出
ラスト
その放送回の法律トラブルの題材の、問題になって世間を賑わしたニュースを短くカット割りで繋げた映像の演出

問題と解決
良い👏👏👏

ラストの展開の持って行き方も素晴らしい👏👏👏

法は全てに平等でそこに“悪”は居ない…
居るとしたら悪に成り下がる人の、成り下がりをもたらした”問題”そのものが“悪”だと…

悪(悪人)と言う凝り固まった偏見さえもひっくり返したラストの持っていき方には演出方法と脚本に脱帽です…

今後も石田硝子(有村架純)と羽根岡佳男(中村倫也)かなりの伏線という含みがあり、話が進むに連れ回収していくのでしょうね期待して拝見します。

この度は1話をみて衝撃で最終話まで待てずレビューとスコアを上げてしまいましたが、最終話を見終わった時点でレビューとスコアは追加されるかも知れませんのでご了承下さいませ…

その後、全体的に素晴らしい物語だが、特に抜きに出ていた物語の追加分記載

第一話
罪を憎んで人を憎まずだな…
この脚本よく出来ている!凡作の脚本であれば、「カーキャプテン」小井手店の支店長・矢野(丸山智己)はパワハラ上司で悪いと終わるだろう…寓話の世界では正解ではあるところをあえてリアルな世界観で攻める。我々の現実世界でありえる事を提示した。

【営業マン】
 販売台数ノルマアップ↑
 値引率ダウン↓
 苦戦を強いられる😰

【ディーラー】 ←他社ディーラー
↑       (競合相手)
 販売台数アップ↑
 値引率ダウン↓

【メーカー】  ←他メーカー
       (競合相手)
価格、性能、ブランド、競争↑

【下請け】
部品コストダウン↓
部品向上要請↓
備品原価の見直し↓
人件費削減の見直し↓

【ディーラーの苦悩…】
営業マンは上司からは販売台数の圧力で販売台数のアップ😰
競合との値引き合戦で販売顧客の奪い合い😰
メーカーからの値引き率の圧力😰
定時→残業or休日出勤=60時間以上労働😰
または残業or休日出勤=無償労働😭
気の休まる事は皆無😭

【メーカーの苦悩…】
競合との販売台数合戦😰
競合のかみ合いでコストダウン😰
競合とのブランド合戦😰
競合のかみ合いで商品向上😰

【下請けの苦悩…】
メーカーからのコストダウン要請😰
メーカーからの商品向上要請😰
部品単価を下げるため備品原価の見直し😰
部品単価を下げるため人件費削減の見直し😰
3人構成を2人構成に😰
定時→残業or休日出勤=60時間以上労働😰
日本人労働者→外国人労働者に😰

私も現にディーラーで働いていた身でこの構造はよく分かる…
あるあるですよね…
私が働いていた所でも矢野みたいな人いましたもの…
私の周り限定ですが…

「カーキャプテン」小井手店の支店長・矢野も雇われの身である。パワハラ、暴力行為をしたことは正義ではなく悪であるが問題はそこでない…問題なのはそこまで至った経緯であり追い込まれた事実だと…
それは大庭の同僚の沢村篤彦(小関裕太)も同じ事だと…

日本国憲法第14条
日本国憲法の第3章にある条文で、すべての国民は法の下の平等である。

素晴らしい👏👏👏👏👏

第三話
岡田斗司夫が動画配信ちゃんねるで言っていたが、
理解力の低い人間(若者)
思考が停止した人間(若者)
が増えている…

まさに第三話「著作権法違反」に相応しい題材だ👏👏👏👏

山田遼平(井之脇海)の台詞で、

僕は腹が立っているだけです
ファスト映画の何が問題なんですか
僕の動画は収益化していません
金儲けじゃないんです
良くないですか
今は昔と違って
中身がわからない有料コンテンツなんて誰も見ませんよ
映画館に行く人も減っています
けど僕の動画を見た人は映画が好きになったて言ってくれるんです
何がいけないんですか?

この冒頭の台詞が日本人現状(上記 : 岡田斗司夫)と映画業界…否、全作品コンテンツに置ける現状のモラルや商業の衰退…
モラルではないなぁ人間としての根本…
否、人間としての細胞核…
否、人間としてのデオキシリボ核酸に至る問題…
人間が獲得した思考、理解力といった…
これ以上書いても不毛なのでここいらで辞めます…

話を戻して、山田遼平を訴えてきた企業側が訴えたのは“お金のためではない”と言っているが、否、お金ですよ、

13分45秒
山田恭兵(でんでん)を山田遼平と間違えて叩くネット民に対し羽根岡佳男の台詞で、

残念な現実だな
バカが多すぎ

👏👏👏👏

何も調べず
詳しい情報をも取り入れることを拒否し
映画全編をも見るのを否定し
見た気でいる
知った気でいる
私も反省するところが多々あるが
(作品のレビューを書いているのもファスト映画も同じじゃないかと…)
残念な現実だな
そう私含めてバカが多い…

17分33秒、山田恭兵台詞にて
私は自分を見つめ直す
いいきっかけかなぁと思ってます
私は、あのー無駄とか曖昧な物を大事にしててそういう映画作っているんですよね
ファスト真逆というかぁ
でも社会がそれを求めてないなら
淘汰されていくだろうし…

素晴らしい👏👏👏👏👏
この台詞何を言いたいかというと、

ファスト映画
動画は収益化しない
金儲けじゃない
イミフ有料コンテンツはオワコン
映画館に行く人も減っている現実
喜んでいる人いる
映画が好きになった人いる
正義

無駄な物
曖昧な物を大事
作者の意図
行間を読む
台詞の間を感じる →イミフではない
            ↓
         理解力の低い人間
         思考が停止した人間
            ↓
        ← 増えた結果
何も調べず
詳しい情報をも取り入れることを拒否し
映画全編をも見るのを否定し
見た気でいる
知った気でいる
   ↓
あなた達がイミフなのだ
   ↓
ファスト映画(無料で見れる悪意)
   ↓           ↑
喜んでいる人いる     ↑
映画が好きになった人いる→  ↑
   ↓
映画館に行く人が激減     ↑
   ↓
収益が見込めない       ↑
有料コンテンツのオワコン化が進む
   ↓
低予算作品化が進む   ↑
品質が落ちる
   ↓        ↑
作品評価が落ちる  →

40分47秒
山田恭兵の前で山田遼平が土下座する

山田恭兵の台詞

一般的なヒットとも縁遠いから
金も集まらず最低7年…
今回は10年かかりました…
気づけば65歳…
また10年かかるならもう映画は取れないかもしれない…
未熟で申し訳ない
どんなに謝罪をされても受け入れることはできません

素晴らしい
👏👏👏👏👏
😭😭😭😭😭😭

脳みそが劣化した人間どもよ
あなたの行為は
正義ぶっているが悪なのだよ

第四話
救護義務違反の話でこの度の話は深い含みはないが大きい爽快感が有る。
堂前一奈(生見愛瑠)は運転する電動キックボードで新庄隆信(シソンヌじろう)に衝突し、ひき逃げ(救護義務違反)の容疑で警察に逮捕される…
テンプレのような不良の態度と最後に自分の主張が立証された事での歓喜の涙の演技は“生見愛瑠”なかなかやるなぁと…
あと自分の利益を重視して嘘の狂言をした歯に衣着せぬ演技に“シソンヌじろう”なかなかやるなぁと…
一奈の姉であり両親を巻き込んだ事故で視力を失った堂前絵実(趣里)の誠実な演技があっての、無罪を勝ち取ったときの爆上がりは言う迄も無い。

最終話
裏でマネーロンダリングしてピンハネするエンジェル投資家の御子神慶(田中哲司)の第5話、第9話、最終話と少しばかり大きい話にしすぎたかなぁ…
まぁ…父親の羽根岡泰助(イッセー尾形)にやっと自分自身を見てもらえた羽根岡佳男(中村倫也)と事故のトラウマを克服して司法試験に挑んで行く石田硝子(有村架純)と話は上手くまとまったので良しとしよう☺️
黄推しバナナ

黄推しバナナ