たかはた

石子と羽男―そんなコトで訴えます?―のたかはたのレビュー・感想・評価

4.8
最終回は、あと1話下さい??私たちには時間が必要だっただろう??って感じだったけど、
良い。とても良かった。『MIU404』の血を引いているなって感じたんだけどプロデューサーに新井順子、演出に塚原あゆ子だった、血統書付きだ…。'10~'20年代の「ドラマのTBS」はこの人たちが作っている。
社会派エンタメ(ひどく雑な呼称)のような、社会構造に介入しつつ大衆を楽しませられるパッケージになって提供される作品が特に好きなのだけど、ドラマは内省がブン回ってるものが多くて(それもいいけど)正直ドンピシャで来るものが少なくて、今回私みたいな消費者がワンクール純粋に楽しめたのがまず嬉しい!
婦人科系の話題が普通に出てくるの日本のドラマとしては目新しいのでは。毎日元気でいられないし一生を通しても元気でいられない時期があり、しかもそれは勝手に神秘化されるものでも秘匿するものでもないということは色んなとこで言っておいて損はない。
大庭が弟をかばう心情のところはもう少し障害学的な視点をいれたほうが伝わるのかな…社会が「健常者」向けにしか作られていない不安から拓を拘置所に絶対に入れたくなかったわけで。ステレオタイプ感も否めなかったかも

(やっぱり大庭と硝子との関係も今までのドラマにない繊細さが示唆されていたし、親子のことも、御子神の「悪」についても、、私たちには時間が必要だよ…拡大かSPかやってほしかったな…)
たかはた

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