このレビューはネタバレを含みます
じじばば×SFという異色の設定。
がしかし、正直ディストピアSF好きな私にはぶっ刺さった。じーさんとばーさんもJ・K・シモンズとシシー・スペイセクというとても良いキャスティング。
老老介護、息子の自殺など暗い話も多いし、突如あの星の部屋に現れたジュードもどうやら単なる善人とはいかないようだ。
私は主人公ふたりが好きな俳優さんだったこともあり物語に入り込めたが、知らない方にとっては登場人物が少しとっつきにくい人ばかりの印象になったのではと思う。しかし後半にかけてそれも解消されるし、迷惑な隣人のバイロンなんか一気に愛されキャラだ。
夫婦のすれ違い、心を覆う過去の暗い出来事、鬱屈とした日常。そしてあの惑星の窓から見える美しい景色の非日常。
見ているだけだったその世界へ一歩踏み出すまでが描かれているSeason1。
しかしながらSeason1はあくまで序章で、これから物語が広がるであろうSeason2を前に打ち切りは本当にいただけない。
あの星のあの町でどんな人々がどんな暮らしをしているのか。あの治安の悪い組織は一体何なのか。それくらいは知りたかった。
本作は原作も何もないらしいので、想像をたくましくさせるしかないのが残念でならない。
