坂元裕二になりたいボーイ

初恋の悪魔の坂元裕二になりたいボーイのネタバレレビュー・内容・結末

初恋の悪魔(2022年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

サスペンス苦手人間でも楽しめる坂元様の最新作。
ただの回想シーンじゃなくて、その現場に立ち入るという無敵スキル「マーヤのヴェールを剥ぎ取るんだ」の演出も良かったなあ。

独身と既婚の間で終わった大豆田とわ子の次作ということもあって、二重人格者との恋愛でちょうど良い新しい落とし所を見せてくれると期待したのは、ただの過度なぼくの妄想でした失礼しやした〜。めっちゃめちゃ良い終わり方やってんけど、想像の範疇ではあったな。
ただ鹿浜だけが蛇女を受け入れて生きていく展開が想像を絶するのは言うまでもない、、、 田中裕子もリサも確かに星砂のことを知ってるけど、これから生きていく上での重みが違う。鹿浜の星砂は自分が好きだった星砂しかいいひんし、代替えはない。
現実は確かに辛いことが多いと思うけど、蛇女が言ってくれたように鹿浜のよう自分に従って、自分らしく生きていきたいと思う。

そうそう、キービジュアルが公開された時に林遣都と太賀のW主人公なんかなと思って見進めてたけど、最終回が顕著なように、明らかに林遣都が主人公やった。
ポップなYUIのCHE.R.RYがこんな悲しい歌になり得るなんて、その歌を世間の認識通りに解釈しないとこほんま好きです。
スイッチのLOVER SOUL然り、天才すぎる。

「ダサい」とか罵られそうやけど、僕は昔から風に当たるのがほんまに好きなんです。夜の公園のベンチもお昼の芝生のピクニックもサウナの小休憩中も。
これからの秋の夜長、贅沢に遠回りしながら彼らの言葉を反芻しつつ、ゆっくりと家路に就きたいと思うんです。