TOMOMON

ウェンズデー シーズン1のTOMOMONのネタバレレビュー・内容・結末

ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

 ロス感じた作品久しぶり。
 自分、『アダムス・ファミリー』見たことないけど予備知識全然なしで楽しめたし、何の躊躇いもなく人におすすめできる。もしかしたら、わかる人にはわかる小ネタがあるのかもしれないけどね。
 この作風はダークメルヘンって言うのかな。こういう雰囲気の作品は毛嫌いしてて見てなかったんだけど、この作品は全然気にならずに楽しめた。なんなら今まで見たドラマの中でもトップクラスにおもしろい。マジで。サイコー。

◎ウェンズデー
 第一印象はダークでサイコパスのイタい少女。正直3話ぐらいまでは彼女のことを好きになれなかった。でも4話ぐらいから、彼女が他人を気遣うシーンが描かれだし、そのギャップにやられてしまった。ハンドが殺されかけるシーンでは、不安で泣いて震えていたウェンズデーを、申し訳ないがかわいいと思ってしまった。私はサディストじゃないよ。
 そして、この作品であんなにガッツリとウェンズデーの恋愛模様が描かれるとは思ってもみなかった。結局失敗してしまうのだけれど、ウェンズデーも女性なのだな…と何故か複雑な気持ちになった。俺はブンブンズのユージンとのカップリングがいいと思う。父親に似てるし。

◎ウェンズデーとイーニッド
 この作品で一番お気に入りのキャラがイーニッドちゃん。ほんとマジでかわいい。4話のダンス会場での髪の色が特にお気に入り。容姿も最高なんだけど、性格もバリ優しい。イーニッドちゃんの良さを綴るとこの感想欄の文字制限超えるからここまでにしとく。
 この二人の関係性はこの物語の面白さの5割を占めているといっても過言ではない。
 物語が進むに連れてウェンズデーが段々と他人に対して関心を少し見せるようになるんだけど、これはイーニッドちゃんがウェンズデーと友達でいてくれたおかげだ。二人の微笑ましい掛け合いから本音の喧嘩?シーンまで全て完璧だった。ラストのハグのシーンは全話見てきた人なら涙なしには見れないと思う。
 でもね、7話の喧嘩の仲直りについてなんだけど、やけにあっさりしすぎな気がした。嘘つかれて挙句、命の危機にされされすらしたのだから、寂しいとか、次のルームメイトが馴れ馴れしすぎたとか言われても納得がいかない。もっと本音をぶつけ合うシーンが見たかった…とイーニッド推しが申しております。

◎脚本・演出
 まず、この作品はキャラクターがみんな魅力的すぎる。登場人物のやり取りに一切退屈しなかった。例えば、校長とウェンズデーの駆け引き、ウェンズデーと両親の普通でない会話などはこの作品に深みを与える。主要キャラはいい塩梅に出番が振り分けられていて、この物語の主要素を占める"ミステリー"の要素の面白さをより引き立てていた。でも、ウェンズデーとゼイビアの関係改善の話を始め、もっと描いて欲しかったキャラクター関係も少なくなかった。あと2話足して、ウェンズデーとイーニッド、そしてゼイビアとの関係改善に時間をかけて欲しかった。
 数いるキャラクターの中でも、この物語を語る上で欠かせない人物がタイラーだ。正直、私は彼を100%信じていた。正体が判明した後も、今までのタイラーがその心の奥底で猟奇性を隠していたとは、とても信じられない。だから私は彼が化物だというオチがあまり好きではない。しかし、ライブ感という面では、タイラーが化物だと判明したシーンはかなり盛り上がった。確かに辻褄が合う?気がしなくもない。
 次に、定期的に日常背景を挟んでくれるのが魅力だと思う。学園ものの設定を活かして、きちんと登場人物の青春を我々に見せてくれる。しかも、その頻度が多すぎず少なすぎず、私達が飽きないように計算され尽している。日常パートのたびにウェンズデーの衣装が変わるのもいい。これのおかげで、ウェンズデーは次はどんな衣装を着てくれるのかと、次話を見るときワクワクする。                 
 画面ビジュアルについては文句なし。化物のCGはドラマだから気になんなかった。一番印象に残っているのはダンス会場だね。すごく綺麗で、行ってみたい。

 とりあえず全話見て感じたことをずら〜っと書き綴ってみた。
 とにかく最高だった。
 This is the best!
 なんかシーズン2もありそうなラストだったし、めっちゃ楽しみ。早くイーニッドちゃんを見せてほしい待ってるぞネトフリ。
TOMOMON

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