主人公の"ウェンズデイ"と、ルームメイトの"イーニッド"が、
とにかく可愛くて良かったです。
カラーアレルギーでモノトーン好きのウェンズデイ、それと真逆でカラフル大好きなイーニッド。そしてウェンズデイは無表情なのに対し、イーニッドは表情豊か。そんな二人の対比がこの作品の大きな魅力の一つになっていると感じました。
それから冒頭で、ごくごく普通な高校の校舎の中を、黒いウェンズデイが歩いていくシーンも良かったです。現代の高校生たちの中で、ウェンズデイはいったい何をやらかすのだろう?と、すごくワクワクしました。
でもメインストーリーの舞台は、いかにもなネヴァーモア学園だったので、そこに場面が切り替わった時には、少しガッカリしました。
ストーリー自体も子供向けな印象で、残念でした。アダムズ家の人々や、ネヴァーモア学園に、面白みがなかったせいだと思います。もっと奇妙で不気味に描かれていたら、大人でも楽しめる作品になっていたかもしれません。
あと、モーティシアを演じたキャサリーン・ゼタ・ジョーンズが、ぜんぜん良くなかったのが残念。制作側は大事な役どころに美人の大女優を当てたつもりだったと思うのですが、美しいと感じなかったし、ずっと同じ表情で演技に起伏がなく、迫力も感じられませんでした。
とは言え、ウェンズデイの無表情さの裏には、たくさんの感情が渦巻いて見えて、さすがティム・バートン監督だなぁと思いました。細かい描写への配慮もあって、全話楽しんで見ることが出来ました。