けな

ももさんと7人のパパゲーノのけなのレビュー・感想・評価

ももさんと7人のパパゲーノ(2022年製作のドラマ)
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2022/1/15

"パパゲーノ"
死にたい気持ちを抱えながら、その人なりの理由や考え方で死ぬ以外の選択をしている人を指す。
オーストリアのメディア研究では、こうした経験を持つ人のストーリーを伝えることが、自殺を思いとどまる抑止力になることが示されており、モーツァルトのオペラ『魔笛』の登場人物になぞらえ「パパゲーノ効果」と呼ばれている。

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主人公のももは、どこにでもいそうな会社勤めの女性。死にたい、なんて自分のような普通の人間が言っちゃいけない。そう思って日々をやり過ごしていた。
ある月曜日、耐えきれなくなったももは、会社を休んだ。
そして、SNSで繋がった同じ気持ちを持つ人々に、会いに行くことにしたのだった。

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去年の夏にNHKでやっていたものの録画鑑賞。
伊藤さん染谷さん良いなぁ…!
面白いというよりは、観ているこちら側に寄り添ってくれるような、やさしいドラマだった。

死にたい気持ちとどう付き合うか。
万全な答えはないけど、一人一人に合ったものがあるような気がした。

そして、今それが見つかっていなくても、

「死にたいなぁー
でもその前にトイレ行きたいなぁー」

このセリフみたいに、
そんな感じで生きてて良いんだと思った。
じわじわと、胸に沁みました。
けな

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