けな

高慢と偏見のけなのレビュー・感想・評価

高慢と偏見(1995年製作のドラマ)
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2018/2/22昔の日記から。

BBC制作、「高慢と偏見」を観た。
全6話バージョン。
原作未読。

面白かった。

家柄や財産に左右されて自由に結婚相手を選ぶことの難しい時代。
片田舎の貧乏貴族の一家には五人姉妹がいた。ヒロインは次女のエリザベス。美人だが才女で気が強い。
当時、女は財産を受け継ぐことができない法律があったため、母親は娘たちを金持ちに嫁がせようと必死だった。
この家でヒロインと分別のある話ができるのは、皮肉屋の父親と、女神のように優しく美しい長女(西洋画から抜け出たような容貌!)だけ。

そんな一家のご近所に、名家のお金持ち、ミスター・ビングリーが越してくる。
喜び勇んで一家が歓迎の舞踏会を開くと、ビングリーは友人と妹たちを連れてやってきた。友人の名は、ミスター・ダーシー。
彼は無愛想で、エリザベスに高慢かつ失礼極まりない態度をとり…。最悪の出会いから物語は始まる。



美しい18世紀のイギリスの風景と、静かにピアノが流れる心地よいBGM。
そして、ミスター・ダーシーの熱い熱い眼差し。

そう、ダーシー役のコリン・ファースきっかけでこのドラマを知った。
ブリジット・ジョーンズのマイク・ダーシーは、こちらがモデルらしい。
イギリス人、コリン・ファース大好きなんやな…(わかる)

寡黙なミスター・ダーシーのエリザベスを見つめる瞳…恥ずかしくなるくらい、愛の炎が燃え盛ってるのが、画面から伝わってくる。
そして視聴者は疑似ときめきを味わえるという、ありがたいドラマ。

あんな負けん気の強いヒロインに何度つっかかられても、さまざまな障害が起きても、まるで水面下の白鳥のように、彼はクールに且つめっちゃ頑張って、見事想いを遂げる。
ダーシーさんならお嫁さん選びたい放題だろうに。
エリザベスの美しさは勿論、彼女の賢さと、いい意味でのプライドの高さが、名家の彼をも捉えたんだろう。
家柄やお金だけがモノをいうんじゃないって、体現しているような主人公だった。

他のキャラクターにも個性があって、みんな観ていて、面白い。
KY牧師のコリンズ。ヒス気味なおかーさま。アホな三人の妹。
お父さまがいい性格してて好きだ。イギリス皮肉屋そのもの。

おもしろかった。
けな

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